イチオシレビュー一覧

まるで“東京喰種”の魂を受け継ぎながら、しかし確かな“あなた自身の物語”として立ち上がっているのを感じました。

序章から深く胸を打たれます。病室で語られた“光の物語”と、今や“夜の王”として蘇る主人公エンド（祐）の軌跡。

ただの異形成長譚ではなく、「進化」によって“人間性”が削れていくことへの苦悶や抵抗が圧巻です。

母との思い出が蘇る場面や、少女との対面で浮かぶ“飢え”と“良心”のせめぎ合いは、どこまでも生々しく痛ましい――。

特に第4話ラスト、「僕は“祐”だ」と叫ぶくだりは鳥肌ものでした。名前の持つ意味が、そのまま主人公の“心”を繋ぎとめている構成も見事です。

“孤独と赦し”というテーマが、これほど繊細かつ重層的に語られる作品は稀だと思います。
今後、どのように“夜”の中で“人間”を選び続けるのか、祐の物語を見届けたくてなりません。

テンプレートから逸脱した、“本気”が詰まった物語。

比喩や表現が非常に巧みで、
作者が本当に書きたいものをぶつけているのが伝わってきます。

登場人物たちの葛藤は激しく、けれど美しく、
そして何気ない一言が、心に刺さる“名言”として残る。

こういう作品こそ、書籍化されるべきだと感じました。

私のレビューを見て興味を持った方がいれば、
まずは9話まで
そこで惹かれたなら、ぜひ28話まで読み進めてほしい。
この物語の持つ“奥行き”が、きっと見えてくるはずです。

文芸的で詩的な語り。
そして美しさを宿した戦闘描写。
これは、骨太なダークファンタジーを求めている人にこそ刺さる作品です。

カクヨムの先行公開からこちらに来ました。
確かに、作者さん自身が言っていた通り、影響を受けている部分は感じられます。
でも、それ以上に文章から伝わってくる“本気さ”がすごいです。
詩的な表現と、登場人物の内面描写がとても丁寧で、読んでいるだけで情景が浮かんでくるほど。
物語の中には所々に伏線のようなものも散りばめられていて、それが今後どう繋がっていくのか楽しみです。
まだ物語は序章――それでも、確かな熱と想いが詰まっている。
これから作者さんが描く“子供たち”（キャラクター）たちが、どんな風に育っていくのか。
その行く末を、ずっと追っていきたいと思いました。

⚠️このレビューはネタバレを含みます。この小説これから有名になりそう...!ダークファンタジーぽい世界観がいいです。ジジイの本性が垣間見えたときの衝撃がデカいくて雰囲気がめちゃくちゃイイ！あと主人公の能力とか過去の話がすごくおもしろくて、これからの成長が気になります。こういう物語好きなので、もっと書いて欲しい！更新が楽しみです！