イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く令嬢の名前はイザベラ、第二王子の名前はアーデルベルト。ごく普通の王子は、ごく普通の恋をし、ごく普通の婚約破棄をしました。ただひとつ違っていたのは
そこが、命よりも名誉の重い騎士道世界だったのです!
令嬢の父が雄々しく戦い散った戦の、追悼を兼ねた戦勝祝賀会場。
よくある捏造断罪からの婚約破棄宣言に始まる物語……の筈なのだが、戦友の娘の名誉を汚させるかと(瞬発的に王子と取巻きを皆殺しにしようとした者も居たが、幸い冷静な)一人の騎士が神の裁きをと声を上げる。
そして会場中の騎士達から選び抜かれた七人の騎士が、第二王子一党相手の決闘裁判に挑むのだ。
気高く可憐で些か不器用な令嬢の他は、基本的に漢の中の漢かゴミ溜めの底で発酵している様な愚図しか出て来ない、シンプルで爽快な七番勝負の物語だ。
漢達の大半が一瞬で覚悟完了するタイプばかりなので、隆慶一郎ファンあたりに突き刺さる男泣き必至の痛快作である。
令嬢の父が雄々しく戦い散った戦の、追悼を兼ねた戦勝祝賀会場。
よくある捏造断罪からの婚約破棄宣言に始まる物語……の筈なのだが、戦友の娘の名誉を汚させるかと(瞬発的に王子と取巻きを皆殺しにしようとした者も居たが、幸い冷静な)一人の騎士が神の裁きをと声を上げる。
そして会場中の騎士達から選び抜かれた七人の騎士が、第二王子一党相手の決闘裁判に挑むのだ。
気高く可憐で些か不器用な令嬢の他は、基本的に漢の中の漢かゴミ溜めの底で発酵している様な愚図しか出て来ない、シンプルで爽快な七番勝負の物語だ。
漢達の大半が一瞬で覚悟完了するタイプばかりなので、隆慶一郎ファンあたりに突き刺さる男泣き必至の痛快作である。
舞台は西洋風のどこか。王も姫も騎士もいるけれど奇跡も魔法もない。名誉のために命を懸けるということを真面目にやってしまうという意味でのファンタジー。その底に流れるのは騎士道物語の浪漫である。
物語は突如として辺境伯令嬢との婚約破棄を叫ぶ第二王子の登場から始まる。
その罪状に異議が唱えられ、7名ずつの騎士による決闘裁判にて正否を問わんということになる。
選ばれたのは声を上げた「一代騎士」。そして「処刑執行人」「剣闘士」「傭兵」「開拓領主」「陪臣騎士」「紋章官」。
つまりは騎士としては底辺の格しか持たぬ7人が、王族に対して名誉をかけて挑む話なのだ。
ちなみにこの王子様、物語の傲慢で盆暗な悪役貴族を誇張したような人物。その辺は純粋な文学作品とは違う、分かりやすい「騎士道物語」という側面であるかと思う。
なんにせよ、実に熱い物語。お手軽な作品に飽きた諸氏は是非。
物語は突如として辺境伯令嬢との婚約破棄を叫ぶ第二王子の登場から始まる。
その罪状に異議が唱えられ、7名ずつの騎士による決闘裁判にて正否を問わんということになる。
選ばれたのは声を上げた「一代騎士」。そして「処刑執行人」「剣闘士」「傭兵」「開拓領主」「陪臣騎士」「紋章官」。
つまりは騎士としては底辺の格しか持たぬ7人が、王族に対して名誉をかけて挑む話なのだ。
ちなみにこの王子様、物語の傲慢で盆暗な悪役貴族を誇張したような人物。その辺は純粋な文学作品とは違う、分かりやすい「騎士道物語」という側面であるかと思う。
なんにせよ、実に熱い物語。お手軽な作品に飽きた諸氏は是非。
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