イチオシレビュー一覧

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その茸には毒がある。

その茸にはきっと毒がある。
人を愛するということはその人の全てを受け入れるということだ。
毒さえも愛する必要がある。
もしかすると、その毒こそが人を愛おしいと思う理由かもしれない。
知らずうちに毒に体を蝕まれているのだろう。
それでも同じ毒だとするならば苦痛に感じることはないはずだ。
梅雨の時期にぴったりの作品である。

――既に私こそ、毒に侵おかされていたのでしょう。この意味がお分かり?

∀・)こんにちわぁ。

∀・)スーパーマリオで毒キノコと遭遇したときにゲームに対してブチギレしていたオッサンで~す♪♪♪いでっちで~す♪♪♪

∀・)本作は短編の純文学作品。紅子さんという女性が主人公。で、この紅子さん、胸に茸が生えているという特殊な身体の持ち主なのですね。それゆえに何だか人と打ち解けないところなんかがある彼女なのですが――

∀・)そんな彼女にも恋人ができます。

∀・)榎木さんという男性。

∀・)彼女は彼に彼女の秘密が知られたら嫌われるのではないかと不安になるのですが――

∀・)文学とは文から学ぶこと。学ばせること。毒キノコからダメージを喰らったっていいのです。そこから何か学ぶのであれば。愛を学ぶ為に孤独があるのなら、無駄なことなんて何もありはしない。それを教えてくれる物語、是非そこのアナタもご一読を――
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