イチオシレビュー一覧

　皆さんは考えた事がありますか。
ファンタジーの世界ではなく、現代に魔法使いが居たらどうなるかと言う事を？

それはきっと……

夢や希望を与え、羨望を浴びる存在であり。
また、その計り知れない力に、普通の人々からは恐怖の対象にも成り得る存在でしょう。

そんな２つの異なる感情を向けられながらも。
必死に普通の生活を望む者達のお話が、この物語『近ごろの魔法使い』なのです。

しかも、そう言う精神的な部分を踏まえた上で。
キッチリとした各種設定も作り込まれているので、読んでいて『あぁ、そう言う事かぁ』っと納得させられる部分も多々あります。

なので私は、此処で声を大にして言います。
『作家を目指されているなら、必ず、一度は触れて欲しい作品』だと!!

さぁこれで、その扉を開く鍵は、皆様にお渡ししましたよ。

その鍵を使うか使わないかは、アナタ次第です〇('ω')

いや、ホントお薦めですよ♪

　“魔法使い”なる華々しい通称とは裏腹に、誤解と無理解、偏見と利権の絡んだ泥臭さが常に付いて回る。
　大なり小なり、悪意の有無はさておいて、学園の日常生活を日常生活たらしめる為にも並々ならぬ努力を要する。

　ネジが何本か飛んだような登場人物のド派手な珍プレーが目立ちますでしょう。
　ですがそんな登場人物達だからこそ、苦悩の末に嘆き、怒り、悲しんで、それを乗り越えようとする姿は一層に応援したくなってしまうものだと思います。
　ましてや、思わぬ所が伏線に繋がっていて、それがあまりにも鮮やかに回収されてしまうのですから。

　果たして各々の登場人物達は、それぞれの幸せを諦めずに物語の締めくくりを迎えられるのでしょうか。
　ケレン味の中に不穏さと泥臭さの漂うこの一品を、一味ちがう魔法使いの戦いを、オススメしたい。

　魔法使い。
　思春期の頃、誰もが憧れたであろう、その存在。

　この物語に登場する魔法使いは、皆が特別である。そして優秀であり、強かである。
　しかし、憧れることはあれど、替わりたいと思える人は中々いないだろうと断言できる。　
　なぜなら、舞台はファンタジーが許される中世ヨーロッパ風の異世界ではなく、エリクサーなど存在しない日本の神戸市。
　そして、憧れの彼らは生物兵器として、様々な謀略の中心に位置する存在なのだから……
　
　現代社会における「異物」である魔法使いが繰り広げる、自由への抵抗を描いた現代ＳＦ小説。
　ファンタジーするには窮屈過ぎるこの世界で、悩みある若者達は、自分なりに青春する。

「メインヒロインの着用している下着の具体的な情報は、ちょっと」と思う方以外は是非。

近未来の世界を舞台に、『科学的な魔法』を駆使して熱い戦いを繰り広げる少年少女の物語。
SFバトルと青春ラブコメが好きな方は間違いなくドハマりします。
そして何より、戦うことも、遊ぶことも、恋愛だって、その全てに本気でぶつかっている主人公達の姿が眩しくて仕方がない。
どこか微笑ましくて、むず痒くて、ほろ苦くて。でも最高に熱くなれる。
書籍化？ バカ言ってんじゃないよそれより先にアニメ化だ！

消火器というものをご存知ですか？
どの建物に置かれている赤いあれ。
使わない事が１番だけど、ないと分かれば不安になるあれの事です。

でも、その消火器が兵器になるとしたら？

よりソリッドに、よりディープに構成された世界観はとにかく秀逸。
均衡を保ちつつもどこか危うい世界で生きる”近ごろの魔法使い”。

現代ファンタジーの新たな回答、あなたには届くでしょうか。

＊消火器販促小説ではありませんのであしからず。

　もし、現代社会に魔法使いがいたら……。
　そんな空想をしてみた方は少なくないのではないかと思います。

　では、仮に実在するとして。

　そもそも魔法とはどのように行使されるのか。
　魔法使い達はどのような境遇に置かれるのか。
　その境遇から逃れた者は日常をどう送るのか。
　疑問はまだまだ溢れることでしょう。

　この作品は、それらに一つの回答を提示してくれます。
　そして、その世界観の中で紡がれる物語はとても興味をそそられます。続きが楽しみで仕方がありません。
　そんな我々読者にとっては嬉しい、安心の土曜更新。
　是非、ご一読ください。

　『現代の魔法使い』ならではの事情や悩みを抱えながらも、繰り広げられる愉快な日常やバトル、続きが気になる重厚なストーリー。
　現代のことが描かれているので、世界観が分からないということもなく、表現の技能も高いので、稚拙だと感じることもないでしょう。
　出版されてもおかしくないと思えるレベルで、無料で読めるというのは、かなりお得です。
　ぜひとも一度読んでみてください。