イチオシレビュー一覧

森蝕時代。
それは人類と森とオーク鬼の果てしない闘いの時代。

マンドレイクと呼ばれる植物が、ある事がきっかけに爆発的に勢力を拡大。いつしか「竜殺しの死の森」と呼ばれ、恐れられるように……そこから始まる森と人類の仁義なき生存競争！！
人類が生き残るためにはどうすれば？決死の偵察、技術の促進、苦渋の決断。様々な試行錯誤の末、未来はやって来る。


最後まで読むと映画を一本見たような満足感。作品最後には後の世界に関する話があり、作品のその後を空想するのも楽しみの一つ。
テンポよく進むストーリー、散りばめられた謎。きっと時間を忘れて夢中になる中編。空いた時間に是非ご一読を。

　プロローグからマンドレイクという植物がとある魔法使いの知識を吸収し、それからもっと世界を知るために根を伸ばしていくといつの間に森へと変化していった。
　いつしか、森の王と呼ばれ、オーク鬼と呼ばれる種族たちはそこで恩恵を授かりながら森の領域を広げていく。邪魔するように現れる人間たち。オークと人間たちの戦い、それと過去のお伽噺である勇者、聖女、賢者、道化が竜王を倒してどうなったのか、と知るために動く人間。
　お伽噺が気になるオーク鬼たちはそれを知るために動き、森の王はただ静かに自分の領域が広げられるのを待つ。

　世界が森で覆いつくすまで。