イチオシレビュー一覧

魔族が存在して、誰もが魔族という種族を恐れる、そんな世界。
主人公は人間ではなく、魔族のダークエルフの少女セリカ。
自分の存在が魔族である事を知らず、自らを人間だと思いながら育ったセリカ。

『SeLica ～Who am　I ?　～』の魅力は主人公であるセリカそのものです。
魔族に合わない人間の優しい心を備え持つセリカ。
物語はセリカに萌えるために存在します。

そんなセリカですか、周囲の反応は当然ながら人間相手とは違います。
しかし、セリカは自分を人間だと思っているためギャップが生まれます。
生まれたギャップも、また面白さを際立てています。

人間と魔族であるセリカとの共存。周囲の人間はセリカを当然恐怖します。
それでもセリカは普段通りです。もう一度言います。物語はセリカに萌えるためにあります！
みなさん『SeLica ～Who am　I ?　～』を、是非一度、拝読してみてください！

　魔族というだけで恐れられる存在。そんな種族の一人であるセリカは、自分が”人間”であることを疑わないで今日も仕事をする。彼女は自分が”魔族”であることを知らず、普通に”人間”として生きていきますが……周囲は恐れるばかり。でも、セリカはそんなことなど気にすることなく、自然に仕事するだけ。彼女の反応がとても可愛い。すごく可愛い。
　天然で可愛いセリカの一日は今日も始まります。もちろん、周囲の”人間”たちにとって地獄という一日が始まりますが、セリカはどうしてそういう反応をするのだろう？　ときょとんとするばかりなので……可愛いですよ。

この物語の主人公はダークエルフである、セリカという少女です。

作中ではダークエルフはとんでもなく恐ろしい存在です。
周りの人間はそれと知った途端に、がたがた震えることは当然で、髪が抜け、失禁するほどの恐怖の対象なのです。

ですが、本人は自分のことを「人間」だと思っていて、しかも超素直で思いやりがあるいい子なので、その反応にきょとんとするばかり。

「人間」の両親と住んでいた田舎から、就職するために都会へやって来るところから物語は始まります。

周囲の反応と、主人公のセリカの反応のずれが、本当におもしろく、時々「セリカ、ほんまにいい子やわ～」とおばちゃん化しちゃいそうな勢いです。

個性的なのは主人公だけではありません！

推定年齢２００歳！？恐るべき魔族であるセリカさえかなわない男。

「遥(はるかなる)」と聞いて、鴉野さんの他作品を読んだことのある人にはピンと来る名前だと思います！！