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武将になれなかった男 竹中半兵衛

竹中半兵衛は軍師になりたかったわけではなかったと思う。

収まった所が軍師という日本にはない役職だったにも関わらずそう呼ばれる働きをした。

もし竹中半兵衛が武将だったら稲葉城を取るなんてことはしなかっただろう。

世捨て人になった竹中半兵衛を口説き落とし我がままを許した豊臣秀吉との関係、分をわきまえた秀長を助け成長を見守りつづける。

そんな竹中半兵衛が死を迎えるとき満足できたのだろうか?

それは読んだ後に自分で感じてもらいたい。



司馬遼太郎のような小説

  • 投稿者: マボ   [2015年 11月 04日 22時 22分]
秀吉の弟、小一郎秀長の視点でみた秀吉や竹中半兵衛の小説です。

非常に読みやすく、心理描写も的確で素晴らしい小説だと思います。

歴史小説は、曖昧な部分を筆者独自の判断によりそれをノンフィクションのように近づける必要がありますが、そのテクニックが素晴らしいと思います。

ぜひ続編を期待したいと思える小説に出会いました。
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