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不意打ちを何度となく打たれて見えた景色は、濃い

  • 投稿者: 冠梨惟人   [2016年 06月 16日 19時 15分]
その女性は部屋の明かりを消して寝れるのだろうか、真っ暗の濃い黒に、浮かび上がった微かな光は音を纏っていたのだろうか、不意に目覚めて、素直な自分が顔を出した。

淡い期待は空気のように澄んで、黒から変わった色彩の部屋で消えていく‥

想いを描く文字に触れるたび、忘れられない思い出が不意に心を叩いては、あきらめた乾いた気持ちと、燻る後悔の憶いが、正直な自分を晒させ‥

不意打ちは、きつくて、濃い黒を思い出に変えるまでには何度となく発作のように、打たれた痛みがぶり返す
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