イチオシレビュー一覧

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読書好きには読んで欲しい。読書嫌いにはもっと読んで欲しい。自分を賢いと思う者は読むべきだ。そして自分が愚かだと思うなら尚読むべきだ。この物語には何かがある。

  • 投稿者: FF99   [2014年 09月 18日 15時 31分]
 歴史分野に掲載されているが、この物語の本質は伝奇SFのようである。
 主人公は科学者の仙人。
 これは奇妙だ。
 神父の吸血鬼が主人公という物語があったが、アレと同じくらい奇妙だ。
 だが読み進めるうちに、それに意味がある事に気づいた。
 なるほど、この物語はこの主人公でなければ語れない。
 この物語の根幹にあるのは異世界の構築だ。
 そして、この主人公でなければこの世界は創れない。
 戦国時代と現代社会とは本質的には変わらない。
 近代国家が生まれる転換点である戦国に転生。
 そこが運命の転換点。
 うん。やはり壮大なスケールの伝奇SFだ。
 そしてテーマへのアプローチが面白い。
 ジャンクではないSFを久しぶりに読んだ気分だ。
 映像や漫画では語れない物語だ。
 小説でなければならない小説らしい小説だった。
 読書好きは是非読んで欲しい。
 きっとこの感動を分かち合えるだろう。
 

新ジャンル、転生型反仮想戦記を読んでみた。

  • 投稿者: onbasara   [2014年 09月 17日 03時 09分]
転生しての仮想戦記や内政チートの物語には、幾つかのパターンがありますがどこか共通したものがあります。
普通の人間が現代知識で劣った技術力の世界を改変するって感じのパターン。
固定観念に凝り固まった劣った世界では新しいチートな発想で尊敬を勝ち取るパターン。

そう、現代知識で優越感を得る=現代は進んでて素晴らしい世界だという共通の考え方です。

この物語は超チートでありながら、その逆を語る物語です。
チートでありながらチートに意味などないといっている物語です。
転生ものでありながら、転生に救いを求めない物語です。
英雄でありながら英雄を否定したスーパーヒーローの物語です。
高みに立って道を示す神ではなく、人の礎として人を高みへと持ち上げる仙人の物語です。
プロ作家を含めても、今まで見たことのないオリジナリティのある話です。
この新しいジャンルの物語に挑戦してみませんか?

NAISEIでも内政でもない能力チートで今まで見たことのない歴史を創る不思議で深い伝奇SF

  • 投稿者: くろう   [2014年 08月 31日 18時 18分]
これは知識も能力もチートで最強の主人公が戦国時代で新しい歴史を創りだし歴史を破壊する話です。

これだけだとありがちなテンプレ風と御思いでしょうが、中身は古くて新しくて見たことのない物語でした。

目からウロコガ落ちるような世界観と歴史観。
驚くほどに完璧な戦略で目的を達する見たことのないチート戦記。

ドラマティックで感動する話ではないのに、読めば引き込まれるのは、転生ものなのに命の価値を下げないところや、理想的なチートの使い方などのせいでしょう。

マンガ感覚で読めるような手頃で軽い話ではありませんが、キチンと本を読める人にはおススメです。

とにかく、今までに読んだ事がない話が読みたいなら、歴史好きの貴方なら、是非、読んでみて下さい。



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