イチオシレビュー一覧

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魔王討伐の後日談

  • 投稿者: takekaiju   [2023年 03月 07日 01時 31分]
勇者の故郷の内戦を描いた物語。
タイトルからはざまぁ系の匂いがぷんぷんするが、実際には勇者の幼馴染兼心の支えといった扱いに困る存在。
勇者レティシアが己の師として紹介したために注目を集める主人公のウィンは、騎士学校に通う見習いの平民に過ぎないからだ。

騎士になることを夢見るウィンと、平民が活躍するのを阻止したい一部貴族たち、勇者の師として扱いに難儀する皇族や、帝国領土を狙う他国等さまざまな思惑が絡み合う中でウィンと勇者はどう立ち回るのか。
裏でこそこそ動き回る悪役を確りと描いているので対照的に正義サイドとしてウィンたちへの感情移入はしやすい。

ひとつ残念なのは、誤字脱字が目立つこと。無料であるなろう版では仕方ないのかもしれないが、登場人物などの固有名詞もごちゃ混ぜになっていたりするので読者としてはひどく戸惑う場面がある。気になる人は素直に書籍版を買った方が精神衛生上よろしいかと

完結から四年。それでも色褪せることなく、黄金に輝く作品。

  • 投稿者: 暮伊豆   [2021年 09月 02日 00時 30分]
『勇者様のお師匠様』
なんとシンプルなタイトルだろう。
これでは作品のセールスポイントや見どころが伝わらないのではないか?
いや、そんなことはない。
このタイトルこそが、最もこの作品に相応しいことは疑いない。

貧しい生まれ、孤児、もちろん平民であるウィン少年。
王位継承権すら持つ一天万乗の姫にして創世神にすら認められた勇者レティ。

そう。この作品はそんな『勇者様のお師匠様』なのだ。

二人の出会いから始まる一大戦記ラブストーリー。
ところどころに散りばめられた予期せぬ感動は一段とこの世界へ引き込んでくれることだろう。

いつまでも色褪せない名作の輝きに触れてみませんか?

そう来たか!と思わせる英雄譚

  • 投稿者: さっぽろ   [2021年 01月 04日 14時 48分]
完結している事と
最近のラノベタイトルのような長ったらしくなく
明確でわかりやすいタイトルに惹かれて
手に取りました。

勇者を育てた師匠が主人公。
その勇者が魔王を倒した後の話。
だけどその師匠は騎士学校で留年中…

えっ?どうしてよ?と
この設定だけでもワクワクさせてくれます。

文庫化もされ7巻で完結してるのかな?
その分をWeb版で一気読みしちゃいました。

魔王と人との争いが終わり平和が訪れると思ったら
今度は人と人の争いが始まる。
身の丈に合わない『勇者の師匠』の肩書きを
背負わされた若者が仲間と勇者と共に
成長していく英雄譚です!

まだの方は是非お読み下さいませ(*´-`)

恵まれない平民の少年が世界に認められるまでの戦いの記録、あるいは一途な勇者の少女の身分違いの恋が報われるまでの物語

  • 投稿者: 脳筋薄着   [2019年 10月 07日 16時 46分 ()]
少女は貴族の姫として生まれるが、家でのひどい扱に屋敷を抜け出すようになっていた。そんな彼女は年の近い平民の少年と出会い、自分を唯一大切にしてくれる少年にとても懐きいつしか恋情すらいだいていく。そんな日々も彼女が勇者に選ばれ終わってしまう。少年と引き離され魔物と戦う日々、周囲は彼女の力を恐れ人間扱いしなかった。少年のもとに帰りたい一心で少女は魔王を倒した。そして少女は世界中の注目が集まる中、「私は師匠であるウィン・バードの元へ戻ります」と言い放ち帰国した。

これはそんな勇者の少女と彼女に剣を教えた心優しき少年の再開から始まる物語。

「私はお兄ちゃんとさえ居られればそれでいいの!」

もう繋いだ手を二度と離さないように、(思う存分イチャイチャしながらも)少年に不当な評価を下す国を変え、平民の少年と勇者の少女が結ばれるまでの戦記を書く極上のバトルハイファンタジー。(主人公は少年です)



丁寧な描写の王道系立身物語

「なろう」でよく見られる、設定やストーリーに奇を衒うことのない王道ものでありながら、
しっかりした組み立てで読ませてくれる良作。
個人的には掘り下げがやや物足りない部分もあったが、冗長な作品が総合ランクに名を連ねる中、
この文字数できっちり纏められる作者の筆力は高い。

すでに完結済みでもあり、量的に週末一気読みも可だが
折角なのでレティとのイチャラブをみて
「ウィン爆発しろ!」と
最後まで彼女の影もできなかったロックくん気分をゆっくり堪能して頂きたいw

あと、本作の挿絵は重々承知ながら
コーネリアをメガネ委員長キャラで脳内変換していたのは秘密。

平民と勇者のボーイ・ミーツ・ガール

  • 投稿者: Taranome   [2017年 04月 13日 19時 59分]
剣の練習に励む幼い二人。
一人は「騎士」に憧れる貧しい平民の男の子。
もう一人は「貴族」の実家になじめなかった女の子。

数年後二人が再会した時、
女の子は「勇者様」になって世界を救い終わっていた。

……という所から始まる物語。

努力型主人公の男の子は、ヒロインと出会った事がきっかけとなって、
実力が認められるサクセスストーリー的な出世や、
勇者関連の大きなトラブルに巻き込まれるようになり、
最終的には勇者と共に戦うことになりますし、

ヒロイン勇者は逆に、「貴族」という元々の地位に加えて、
新たに得てしまった「勇者様」という地位のせいで、
さらに広がってしまった主人公との距離を埋めるべく
一生懸命頑張ることになります。

久しぶりに主人公とヒロインを応援してあげたくなる作品でした。
実に良質なボーイ・ミーツ・ガールだったと思います。

二周目スタート!もしくは、折り返し地点からのスタート

  • 投稿者: 西田啓佑   [2016年 05月 16日 22時 33分]
二周目。というか、魔王倒したら大魔王が居た。って感じかも
伏線は結構しっかりしていると思います。

ウィンが最強と見込まれている所以も、過去編と叛乱編の2パターンで明示されていました。

ボクがなによりも評価したいのは、「最強キャラ」をしっかりと苦戦させている点です。それは、勇者やその師匠たちにちゃんと弱点を保たせて、敵役たちにそこを突かせているという事です。

こういう展開は、いまのラノベには向いていないのかもしれませんが、これをうまく描けるというのは、素晴らしいことだと思っています

騎士に憧れる少年が茨の道を突き進む話

  • 投稿者: 籐紅葉   [2013年 11月 22日 22時 41分]
ひとりの貧しき少年が立派な騎士に憧れた。
ひとりの高貴な少女が「お兄ちゃん」とそんな少年に懐いた。

少年は少女を気遣いながら鍛錬という名の労働に励み、
少女は少年と読むために貴重な書物を持ち出してきて、
ふたりは仲良く切磋琢磨しながら大きくなった。


後に神託が下り、少女に魔王を倒す使命が与えられる。


勇者レティシアが使命を終えて帰ってきたとき
少年ウィンは学費を貯めて騎士学校に通っていた。
再会を喜ぶ二人、でも『平民』と『勇者』を隔てる壁が高くそびえ立っていた。
……ウィンだけにとっては。

ウィンと再会するためだけに魔王を倒してきたようなレティは全く気にしない。
身分の差が障害になるなら乗り越えるだけだ! と
自分の『名声』と『身分』を武器に、人間社会を相手に戦いを開始した。

果たして今なお貧しき少年は勇者の手助けを得て夢を叶えることができるのか?
(要約:とてもお勧めです)

騎士に憧れる少年と勇者になった少女のお話

少年ウィンは、貧しいながらも騎士を目指し、万年騎士候補生として過ごしていた。
そんなある日、彼の前に一人の少女が現れる。
彼女の名は、レティシア。幼い頃のウィンと一緒に訓練をし、彼のことを師と仰ぎ……そして魔王を倒した勇者となった少女。
レティシアとの再会から、ウィンの人生は大きく変わり始める。
平民という身分でありながらも、愚直なまでに鍛錬をし、ただひたすらに憧れの騎士を目指すウィンの姿に眩しさを覚えました。
是非、ご一読下さい。
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