イチオシレビュー一覧

星に寄生された少年と、人形師の兄の物語。
全体的に美しく、幻想的で、少しひんやりとした悲しさや寂しさが漂います。それはまるで、作中で中心となっている「星」や「鉱石」のよう。
兄を慕う弟、彼を本当の弟のようにかわいがる兄の友人、そして弟を愛していないわけではない兄。
優しさはそこかしこにあるにも関わらず、どれも合致しないのが切なく、また魅力でもあります。

だんだんと話の核心にせまってきて、どうやら終わりに近づいているようです。
ぜひ、この美しい寂しさに、ひたってください。