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美しいバッドエンド

魅力的な登場人物、特に主人公のラルヴァ王子は王族としての責務を果たさずどうしようもない馬鹿殿だが、何故か魅入ってしまう。それは何故か。彼が誰よりも人間臭く身近に感じてしまうからだ。そして、彼を取り巻く登場人物達もそんな彼に感化されて活き活きと物語に華を添える。そんな彼等が至る結末は悲しくも美しい。死に対し美学を覚える日本人ならば彼等の結末に琴線を触れることになるだろう。

堅苦しい言い回しはここまでにして、ぶっちゃけ主人公ラルヴァ王子と暗殺者キリアの絆とその結末に目から汗が出てきた。堅苦しい正義感を出さずに本能のままに行動するラルヴァには人間臭い魅力を感じ、そんなラルヴァを悩殺していくキリアに萌え殺された。

とりあえずロリコンだったら読め!そうでなくても読め!そして、キリアに悩殺されろ!我が生涯に一片も悔いなし!

暴走して済みません。とにかく素晴らしい作品だったので是非読んでください。
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