イチオシレビュー一覧

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作品の見どころ【レビュー全文は感想欄に】

まず、100話考えられることが凄いなと感じます。読んでいて思ったのは、この世で一番怖いのは人間なのではないか? ということ。恐怖というのは、理解できない、見えないなど確認できない不安から起こるものなのではないだろうか? 未知のものだから怖い。自分の意志ではどうにもならないから怖い。こういうことなのだろう。
この物語は、物語自体もホラーだとは思うが、深く考えると怖いという二重の恐怖が隠れているように感じた。いろんな捉え方ができるのも、のこの作品の
魅力の一つなのではないだろうか?
あなたもお手に取られてみてはいかがでしょうか?
お奨めです。

有り余るほどの『読者への気遣い』

  • 投稿者: アザとー   [2019年 06月 01日 19時 46分]
サブタイトルの前に星印がつけられている。これが怖さのレベルを表しているので読者が自分のビビり度に合わせて読むものを選べるという親切設計!
またすべての話が短くまとめられて一話読み切りの形になっているので、隙間時間に好きな話を一話、二話とつまんで読める手軽さが良い。
こうした読者の気遣いは文章にも表れる。描写が密で丁寧でありながら流れるように読みやすい文章、良作である。
総評して言うと『恐怖を感じるシーンを丁寧に写し取ったスケッチブックを覗くような感覚』、これが癖になる作品でした。

日常風景に潜む怪奇譚

この作品の素晴らしいところは、コンパクトながらホラーとして必要な情景描写が盛り込まれている点だ。

一話数百字なので、ホラーを書くには少ない分量に思えるが、そこは巧みな言葉遣いで完全なるホラー作品に仕上げている。

日常のふとした瞬間に潜む怪奇な話。当たり前の光景が一瞬にして怪しい世界に変わる様は、読んでいて身震いがすることが多い。

強烈な恐怖もあれば、ぞくり肌寒さを感じさせる話とバリエーションが豊富で、読んでいて飽きが来ない。是非とも、この怪しい世界を堪能して欲しい。読む手が止まらない事、請け合いだ。

作者のライフワーク的?

  • 投稿者: 三篠森・N   [2018年 07月 22日 23時 09分]
読みやすいサイズでサクサク読める怪奇掌編です。
1話あたり数百時のためホラーにありがちな過剰なヒキ等もなく、ホラーへの愛情と造詣が感じ取れ、ガチホラーからニヤッと笑えるもの、なんだかほっこりするものと、ネタの大小にかかわらず作者のアンテナが余すところなくいかされている読みやすさバツグンの短編集でした。

怪異の世界にようこそ……

1話……1話……と次々に読んでしまいたくなる短編集。
怖さ、不思議さ、怪しさ……
いろいろな物語がつめしこまれている。
長々と書くストーリー重視の小説ではないので、作者様が言う通り【どこからでも】怪異、不思議を覗くことができる。
40話くらいにする予定だったらしいが10話増えて50話まである。
是非皆様にこの奇妙な世界に飛び込み、浸っていただきたい。
ちなみに最近完結しているのも素晴らしい点である。
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