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SF×異世界ファンタジー風 冒険小説

  • 投稿者: 早川シン   [2020年 05月 18日 00時 06分 ()]
SFといえばお堅いイメージがあると思いますが、この物語はそんなイメージを払拭してくれる作品です。
SF要素がメインですが、ファンタジックな作風でもあるので、すんなりと物語の世界に溶け込んでいけるのではないでしょうか。

ストーリーは知的な青年──国樹と自称天使を名乗るゼスが遺跡発掘をするところから始まります。この時点でキャラの設定に今までにない新鮮さを感じられるのが本作の魅了的な点と言えるでしょう。
序盤からミステリアスな世界観ですが、国樹とゼスのコミカルな絡みが実に面白く、飽きることなく読み進められます。しまいには『人食い箱』とかいう思わず二度見してしまうキャラも混ざり、ストーリーは徐々に深みへと進んでいくのです。
何より設定、文章力、キャラの掛け合いが非常に上手く表現されており、一つの小説として申し分ない作品だと思います。
新たな要素を詰め込んだ斬新な冒険小説としてお薦めします!
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