イチオシレビュー一覧

等身大の人間の苦悩

  • 投稿者: 竜堂 酔仙   [2015年 01月 26日 21時 18分]
主人公の八鍵水明は、2000年の時を経て洗練された、現代魔術の使い手です。そんな彼が異世界召喚に巻き込まれるところから、この物語は始まります。
そして、召喚された先の王国から依頼されたのは、何百万という魔族と、その頭である魔王の討伐。普通に考えて勝てる物量ではありません。しかし勇者の加護を得た親友の遮那黎二は正義感から、黎二が好きな安濃水樹は黎二を慕う気持ちから、この異世界で戦うことを決意してしまいます。過去に容易に捨てられないような尊いものを抱えて、死ぬに死ねない水明は、苦渋の決断を下して、親友たちと袂を分かつことにします。

いくら魔術師と言っても、やっぱり中身はたった十代の男の子なわけで。年齢にみあわない大きなものを抱えて、それの重さによろけつつも、しっかりと自分の生きてゆく道を定めようとする水明に、すごく感動しました。
私はこの作品が大好きです。

すごく面白い作品です

  • 投稿者: taka   [2014年 08月 27日 08時 39分]
主人公水明は一見自己中でありながら、自らの目的である呪いに苦しんでいる女性を救う為に、卑怯と思われようとも自分の命を第一に守るという確固たる信念に基づいた行動をしていて非常に興味深いです。

また、良くありがちなファンタジー魔法だけではなく、カバラ数秘術や星占術といった実際の世界の魔術や呪術に対する造詣の深さにも非常に感心します。

非常に面白いですよ。

現代の魔術は異世界だと高度な魔術みたいです。

 昨今の異世界転生をモチーフにした小説には、友人などの異世界転移に巻き込まれた主人公の物語などが多いが、この物語はそれに分類される。
 主人公、八鍵水明(やかぎすいめい)は友人の異世界転移に巻き込まれ、魔王軍が多すぎると友人との冒険を断ります。しかし、そんな主人公は現代に生きる魔術師であり、その力はこの異世界の魔術よりもさらに先を行く物だった。


 異世界転移した際に力を手に入れて無双と言うのは良くあるけれども、異世界転移する前から学んでいた技術で無双と言うのはまた珍しい。さらにチートと言う訳ではなく、ちゃんと後から強い奴らが出る描写もある。


 異世界で主人公は自身の魔術をどう使うのか。
 続きが気になる作品です。一度、読んでみては、いかがでしょうか?
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