イチオシレビュー一覧

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沢山の方に読んで欲しい一作です。

弟は明るくて人気者だ。
それに比べ、僕は──。

僕は家族に迷惑を掛けている。
いつか、それは重荷に変わるのではないだろうか──。

弟は優しい。
だけど、僕の事を本当は──恐くて僕は弟に何も言えない。


そんなある日、古木に雷が落ちた。
僕は、怪奇現象に遭遇する日々が始まった。

家族には相談が出来ない。
もし、見放されでもしたら──。




彼の名は一上康一(いちがみこういち)。
中学最後の夏休み。
彼は怪奇現象が起こった事に因って自分と、家族と向き合っていく。
戦い抜いた先に居る、彼の姿は──。



久し振りに魅せる作品と出会えました。

風景も心理が丁寧で読みやすく、また、ホラーらしく怖くもある作品です。読みたいけど、怖くて先に進みたくない気持ちにもなりました。
康一の成長と、家族との関係変化を最後まで見届けて欲しいなと思います。

一人でも多くの方に読んで欲しい一作です。
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