イチオシレビュー一覧

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どこか懐かしくも、まったく新しい物語

【ダンジョンでスポコンやってて何が悪い ~藻女神様と行く、迷宮甲子園~】
このタイトルからは想像できないかも知れませんが、読み終わったあとに、心に大切な『何か』を残してくれる素敵な作品です。

登場人物たちの想いと覚悟。
登場人物たちが織りなす友情と愛情。
そして『夏』に捧げる青春の日々。

読んで頂けるとわかります。
この作品の登場人物たちは、確かに『今』を生きています。

バランスの良さとさじ加減の良さ

  • 投稿者: 犬塚秋桜   [2014年 11月 02日 23時 35分]
古今東西、様々な物語があるけれど、その構成要素はおおざっぱに分けると4つに大きく別れるように思います。
つまり人間の四大感情、悲喜愛憎。
物語とするならこれはつまり、悲劇、喜劇、恋愛劇、闘争劇、となるでしょうか。
カッコつけるつもりはないので、平たく言うとこれはシリアス、コメディ、ラブ、バトルになります。世間にある物語のことごとくはこの4元素の組み合わせ、バランスとさじ加減で成り立ってると私はおもっています。

で、前置きがくどくなりましたが、この作品、「ダンジョンでスポコンやって何が悪い〜藻女神様と行く迷宮甲子園」ですが、この四つのバランスの取り方がとても上手い。話の構成とかキャラの造形とか世界観の設定とか、いろいろ語れる部分は多いですが、私はやはり物語の味付けのさじ加減の絶妙さが、この作品を他とは一線を画すものにさせていると感じています。
自信をもって一読をおすすめします。

起承転結が心地よい作品です。

  • 投稿者: 和幸   [2014年 03月 21日 20時 07分]
タイトル通りのスポコンファンタジーです。

しかし只のスポコンとは大きく異なります。

登場人物の息遣い、指先の動きまで伝わる戦闘描写

さらに伏線を見事に回収した起承転結のストーリーが、節目毎に心地よい満足感を感じさせてくれます。

無双的な小説が多く、食傷気味な読者の皆さんに特にオススメです。

これ程読みごたえのある作品は少ないと思います。

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