イチオシレビュー一覧

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これは神代から続く、壮大な愛の物語

酸いも甘い嚙み分けた、大人にこそ読んでいただきたい作品です。
まるで上質な映画を見ているような雰囲気で、あっという間に物語に引き込まれます。

群像劇という主人公を限定しないストーリー展開をしていますが、読み進めるうちにひいきキャラクターが出てきますので、彼もしくは彼女を主人公として読み進めてください。

最後にすべてのパズルのピースがはまったように、物語が繋がる瞬間は快感そのものです。

ご都合主義はありませんので、彼らの選択を受け入れるにはやはり大人の懐の深さが必要ですが。

なお作中の世界観、独自の文化、宗教、政治体制も非常によく練られています。作者様が制作された地図を見ながら作品を読むと、彼らが選択する行動の意味がよくわかることでしょう。

この作品は紙のページをめくるような、重厚な小説です。
お仕事のない休日、もしくは家族が寝静まった後での一気読みを推奨します。

新たなジャンル「叙事詩」。それが「SKY WORLD」

  • 投稿者: 朱雀新吾   [2014年 07月 21日 12時 47分]
この作品が埋もれているのには、理由がある。

一つ、文字数が少々多い事。

一つ、一話毎に何か劇的なエピソードが起こる訳では無い事。

一つ、お子様にはこの作品の魅力が分からない事。

そして最大の要因、
「叙事詩」というジャンルが「小説家になろう」に無い事。

「ファンタジー」でも「冒険」でもなければ「戦記」でも「恋愛」でもない。
この作品を括る言葉は残念ながら「小説家になろう」には存在しない。

国を、人々を、戦争を、神々を、それらを取り巻く物語を「叙事詩」と呼ぶのであれば、間違いない。
「SKY WORLD」は新たなジャンル「叙事詩」である。

ありとあらゆる事象が混ざりあったこの物語の筋を説明するのは、難しい。
とにかく、手に取って読んで頂きたい。
その瞬間、貴方は「SKY WORLD」へと足を踏み入れ、その世界の虜となるだろう。

私はそれを、約束する。
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