イチオシレビュー一覧

書いている側ではない自分がこういうところに何かを残すのは畑違いかもしれないが、埋もれてしまっているこの作品の為に微力を尽くそうと思う。
この作品の主人公は無敵ではない、無欠ではない。
かといって、最弱でもなければ、他に目立つ何かがあるわけでもない。はっきり言って中途半端な立ち位置なキャラクターだ。
しかし、そこが酷く『人間臭い』
何かを得ようと、何かに成ろうと足掻く。上手くいくことはあるが、取りこぼしだって勿論する。
一人で出来ることなんか限られているし、孤独で居られるほどの強さも持ち合わせてなどいない。
そんな、『大衆の中の一人』でしかない者がそれでもと手を伸ばした先に一体何が待ち受けているのか？
少しの輝く『可能性』を手に、主人公を含めた、大衆の中の一人一人がどのような軌跡を遺すのか。
自分もとても楽しみだ。