イチオシレビュー一覧

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大いなる力を持ったバカと、彼を利用しようとする周囲の人々

異世界に召喚されるも、家族の元に帰るために死力を尽くす主人公。
持つ能力は奇怪な踊りのみであるが、敵を昏倒させ味方を治癒するなど、諸国のパワーバランスが崩れてしまう程の力である(見た目のおかしささえ気にしなければ)。
当然その力を見た為政者らは国のために利用しようとする。

主人公は考えが浅く、英雄の器とは言い難い部分が多いが、
単純なバカだからこそできる良いシーンもある。

小学生男子並の精神年齢を持つ主人公と、それを利用しようと画策する周囲の人々。
その物語の行く末は。

必死の思いで滑稽に踊らなくてはならない、ある少年の悲哀

何の脈絡もなく異世界に放り出された少年は、右も左も解らぬ内に怪物に襲われる。だが、突然頭に閃いた珍妙な踊りを舞うと、怪物は眠り込んでしまった。国体を巡って内戦中のこの地で、少年は魔法の効果を持つ珍妙な踊りを武器に、囚われの王女救出に関わる事になる……
いわゆる異世界召喚物ですが、主人公(男性)の能力は何故か「踊り子」。魔法を発動させる為には、端から見れば笑ってしまう様な珍妙な踊りを舞うしかないという、滑稽に見える事を真剣にやらなければならない主人公が哀れを誘います。
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