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ストーリーの類型をあらわした、非常に典型的な作品

  • 投稿者: 鱈井 元衡   [2017年 12月 20日 22時 32分]
主人公が自分の謎を解いていく。あまりにありふれた構成と思うのは錯覚だろうか。全体の長さもちょうどよく、適切な簡潔さも保たれている。舞台は荒廃した未来。荒廃した大地を避けるように、城壁に囲まれた都市に住む人類。
主人公ははるか東の遺跡で見つかり、百年の眠りから覚めたとつげられるが、一切の記憶を喪失していた。
自分の肉体に対する違和感。人間としての不安定さ。
入った先の学校で出会った仲間と、その出自をあかそうとするが…?
書き下ろし的な感じの長編小説だ。起承転結もはっきりしているし、物語の構成方法を知るにはもっとも適した作品と思われる。
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