イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

シブい! だがそれが良い!

応仁の乱以後の戦国勃興期の華とも言えるのが、六角氏です。
某立志伝ゲーの織田シナリオでは不落の堅城観音寺でお馴染みです(笑)

盛者必衰、史実どおり信長や浅井長政の勢いに押される六角家。しかし歴史と異なるのは、定頼の次男、主人公、義頼の存在。
基本的には史実に沿いながらも、家臣の顔ぶれはちょっと違う。義頼の大活躍で家を保ちながらも、いきなり天下人に躍進するようなハチャメチャさはない。

その絶妙なバランス加減が面白くもあり、興奮します!
思わずツボにハマってしまいました!

織田の上洛に伴う敗戦以降、歴史の舞台から降りる六角氏ですが、義頼がいることでどう変わるのか。誰が生き残るのか。

それが今から楽しみでなりません!

問題です。『楽市』制度を最初に作った大名は?

  • 投稿者: 大培燕   [2014年 03月 08日 01時 54分]
大多数が「織田信長!」と答えるでしょう。なんか教科書でも信長の事しか書いてませんしね。
しかし!正解は『六角定頼』と言われています。信長より先に楽市を考えついた人なんです。

この小説の題材はその『六角家』。六角形ではありません。
足利将軍家を助け戦国大名として活躍しかけた家ですが、史実では浅井長政、織田信長にボッコボコにされて滅亡してしまいます……。

そこでこの小説、救世主となるべく現れたのは定頼の次男なんですが、アレレ、Wikiを見ても長男しかいない?そう、次男は架空の人物なんですね。

六角家に放たれた存在しない次男というイレギュラー。長男とその息子が歩いた滅亡への道に待ったをかけるのか?それとも他勢力に移り生き延びるのか?ここが見どころです。

今一番先が気になる『なろう戦国小説』。文章も読みやすく、寝る前にさらっと読めてお手軽です!
↑ページトップへ