イチオシレビュー一覧

まず、ギャグ的な意味での面白さがすごい。
地の文が主人公視点で、非常に素直な心の声がとにかく面白い。
私はこの作品を読んですぐ、「ゼロの使い魔」のサイトを想起させられた。
意識されているのかなと思うくらいに、良い意味で似ていてすごく面白かった。

次に、何気ない伏線がものすごく自然に複数盛り込まれている。
伏線感がなく、描写としてなくてもいいけどあっても不自然じゃないところで、実は伏線だったというシーンがいくつも点在している。
おお！　というレベルのものではないが、状況説明を納得させる材料の一つとして描かれている。

そしてキャラクター。
奴隷というポジションは、どうしても下ネタに走ってしまい、しまいには他のヒロインに埋もれて影が薄くなるものだが、一貫してその存在が強かった。
主人公の奴隷の子に対する感情も一貫しており、ラストもグッド。
この作者の他の作品を読みたい！　とも思わせる一作。

読みやすい、わかりやすい、共感もしやすい。
でも中々無双はしない。
そんな作品。


物語は一人称で進みキャラクターの質と微エロで賄っている部分が多いので、作品全体の重厚感は足りないと思うところが残念。
面白い部分はあるが、同時につまらない部分も目に付いてしまう。
ただコミカライズは既に始まっており（私はそこからここに来た口）、そっちの方ではとても面白くなるのではないかと思う。
良作ではある。

奴隷物としては最高クラスの面白さ。何より、ご主人様ーシキーの性格付けが良い。聖人君子どころか、とんだセクハラ野郎で、回復チートしかもっていない激弱ヒモ的キャラのくせに、独特の優しさがあり、周囲の人間の心情を思いやる粋な一面を持っている。奴隷ーユエルーも素晴らしい。いくらなんでも都合良すぎるキャラ付けと思うが、これだけ吹っ切れてくれるとたいへん嬉しい。ツンデレヤンデレもそれはそれで悪くないが、やはり、真っすぐなデレデレが一番癒される。文章も良い。主人公の性格を反映した、余裕のあるユーモア溢れる文章で、とても読みやすい。というより、作者さんの性格を反映した、大人の文章というべきか。
この物語の頂点は、アーマーオーガとの闘い。そこでのシキの振る舞いは本当に素晴らしい。ユエルの行動もとてもファンタスティック。シキとユエルの美しい闘いがクライマックスを迎える時、読み手の心も爽やかに解放されるのだ。

主人公はスケベだけど好感が持て、そして奴隷の子供が健気で可愛い。
なにより文章がかなり読みやすくて話も面白いです。
スケベな主人公ならではのネタにもかなり笑えました。

もうすぐ完結しそうですが、回復しか出来ない主人公の話で
ここまで話を面白くできる作者さんの次回作も楽しみです。

もっともっと注目されて欲しい作品です。
まだ読んでいない人はぜひとも読んでみてください！

まず、主人公が好意を寄せられているのに鈍感。
次に、スケベでセクハラしているのに、それ以上のことはしようとしない。
この二つだけで充分に王道的だと思うし、ファンタジーもあるけれどラブコメ率が高い。「リア充爆発しろ」と言われそう。
発売されている既刊の番外編は、読んでいて和やかな気分になるので買うべきだと思う。

最近書籍化されたこれを知っている方は多いと思うが、その上で紹介します。


異世界に転移した、性欲もてあまし中、チート持ちの主人公。

ありふれた設定だと思う。

しかしこの神作には他とは違う点が幾つもある。
勿論作者様の文章能力の高さは、あるが、それ以外を二点ばかり紹介する。


先ずは、肉食的。しかしヘタレな主人公。
これは読んでもらえれば分かると思うのだが、セクハラ等をはたらく主人公にニヤニヤしつつも、肝心なことを出来ない主人公に感情移入することが出来る。
一挙両得だ。

次に、題名から分かることだが、治癒魔法というチートだ。

回復することしか出来ない主人公が、どうやって戦っていくのか。

よく考えられた戦い方に、貴方はきっと驚くに違いない。


とにかく！読んで損は絶対にしない小説であります！！