イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く愛があふれて、すっごい甘いですよ。同時にめちゃくちゃドロドロです。
しかしこのザクザク刺しながら口付けするような空気が心地よい。
作り物で嘘と誤魔化しだらけで、そんな脆い絆を必死に大切にしてる姿が素敵だったり。
どうにもならない二律背反の中引き裂かれそうになっている姿が愛おしかったり。
傷つきながらすがりあって、歩む姿が美しくてたまらなかったりします。
自我の存続が危ないキャラばっかで、依存しながらやっとこ呼吸してる様子にも惹かれてなりません。
存在を賭けて理想に殉じてもいるので、依存しきってもダメになるという不安定さが素敵。
抱きしめると心も体も互いに傷つけてしまうから、
恐る恐る触れ合うさまが、なんというか可愛い。めっちゃ可愛いんですよ。
依存とか精神融合とか病みとか自我崩壊とか、
精神的にドロドロしてて美しい物が好きなら気に入ると思います。
だから読もう、アリュージョニスト。
しかしこのザクザク刺しながら口付けするような空気が心地よい。
作り物で嘘と誤魔化しだらけで、そんな脆い絆を必死に大切にしてる姿が素敵だったり。
どうにもならない二律背反の中引き裂かれそうになっている姿が愛おしかったり。
傷つきながらすがりあって、歩む姿が美しくてたまらなかったりします。
自我の存続が危ないキャラばっかで、依存しながらやっとこ呼吸してる様子にも惹かれてなりません。
存在を賭けて理想に殉じてもいるので、依存しきってもダメになるという不安定さが素敵。
抱きしめると心も体も互いに傷つけてしまうから、
恐る恐る触れ合うさまが、なんというか可愛い。めっちゃ可愛いんですよ。
依存とか精神融合とか病みとか自我崩壊とか、
精神的にドロドロしてて美しい物が好きなら気に入ると思います。
だから読もう、アリュージョニスト。
異世界転生、迷宮探索、チートハーレム、メカ、能力バトル、ネット炎上、ええいもう全部詰め込め!
定番の転生モノをメタに逆張りした変化球。そこに忍殺やSF等の小ネタを大量に混ぜ込んだ、マニアックでよくできた小説。そう思ったんですよ、最初は。
でも2章、3章と読み進めていく内にそれどころじゃなくなって、呪術だの文化人類学だのオカルトパンクだの、ミームだのアナロジーだの引喩だの参照だの、何これ、何? SF、ファンタジー、武侠、チートハーレム、ネット炎上。様々なジャンルのお約束を軽やかに跳躍し、全てをごった煮にして、それでも破綻しない絶妙の調和。格調高い文言を謳い上げたかと思えば、流れるように繰り出される「ボクが小学生の時に考えた最強の」的呪文(もちろんルビ付き漢字)。小難しい呪的叙述も、俗っぽいラノベ的設定も、ことごとくツボを突いてくる。そして何より百合、百合!
3章後半に至る頃にはもう目玉をグルグルさせて、この小説のことばかり考えるようになっていました。読もう、アリュージョニスト。
でも2章、3章と読み進めていく内にそれどころじゃなくなって、呪術だの文化人類学だのオカルトパンクだの、ミームだのアナロジーだの引喩だの参照だの、何これ、何? SF、ファンタジー、武侠、チートハーレム、ネット炎上。様々なジャンルのお約束を軽やかに跳躍し、全てをごった煮にして、それでも破綻しない絶妙の調和。格調高い文言を謳い上げたかと思えば、流れるように繰り出される「ボクが小学生の時に考えた最強の」的呪文(もちろんルビ付き漢字)。小難しい呪的叙述も、俗っぽいラノベ的設定も、ことごとくツボを突いてくる。そして何より百合、百合!
3章後半に至る頃にはもう目玉をグルグルさせて、この小説のことばかり考えるようになっていました。読もう、アリュージョニスト。
君はボルヘスを知っているか
- 投稿者: 退会済み [2014年 10月 28日 01時 33分]
管理
みなさんはボルヘスという作家をご存知でしょうか?
僕はこの作品を読むまで知りませんでした。むしろ「浦和レッズでコーチをしていたオランダ人が、なんで出てくるのだろう?」と首を傾げていたのです。ああ、なんと愚かしい事か。僕はボルヘスをボヘルスと勘違いしていたのです。
この作品は、多種多様な要素が違和感なく取り入れられています。哲学に始まり、現代文学、言語学、果ては文化人類学まで網羅し、作者様の知識と文章に圧倒されてしまいます。
しかし、僕は言いたい。
この作品は、読者の教養を比べ合うような質ラノベではないと。なぜならこの物語は、王道を突き進むヒロイズムに満ち溢れた最高の娯楽小説なのです。
サイバーカラテ、カッコイイ!
それだけで、ご飯三杯は余裕でいけます。
難しい事は、一読してからでも構いません。読むほどに想像の羽が広がり、好奇心を刺激される。至高の娯楽小説を心行くまで堪能してください。
僕はこの作品を読むまで知りませんでした。むしろ「浦和レッズでコーチをしていたオランダ人が、なんで出てくるのだろう?」と首を傾げていたのです。ああ、なんと愚かしい事か。僕はボルヘスをボヘルスと勘違いしていたのです。
この作品は、多種多様な要素が違和感なく取り入れられています。哲学に始まり、現代文学、言語学、果ては文化人類学まで網羅し、作者様の知識と文章に圧倒されてしまいます。
しかし、僕は言いたい。
この作品は、読者の教養を比べ合うような質ラノベではないと。なぜならこの物語は、王道を突き進むヒロイズムに満ち溢れた最高の娯楽小説なのです。
サイバーカラテ、カッコイイ!
それだけで、ご飯三杯は余裕でいけます。
難しい事は、一読してからでも構いません。読むほどに想像の羽が広がり、好奇心を刺激される。至高の娯楽小説を心行くまで堪能してください。
シェイクスピアはその戯曲『ハムレット』の中で、
「芝居というものは、昔もいまも、いわば自然に対して鏡をかかげ、善はその美点を、悪はその愚かさを示し、時代の様相をあるがままにくっきりと映し出すことを目指しているのだ」
と語った。
幻想再帰のアリュージョニストは異世界転生ものではあるが、その物語は単なる空想活劇ではない。
この物語を支えるのは、徹底したリアリズムだ。
作者の最近氏の該博な知識と、圧倒的な文章力によって描き出されるアリュージョニストの世界を支配するのは、呪術という異界のシステムである。
だが、この呪術を通して明らかになるのは、普遍的な人と社会の営みだ。
この物語で描かれる世界と人間は、そのタイトルの通り私達の現実世界の引喩(アリュージョン)なのである。
シェイクスピアが語ったように、鏡のようにくっきりと読者である私達の時代の様相を映し出す。
この最高の思弁小説をどうぞ御一読あれ。
「芝居というものは、昔もいまも、いわば自然に対して鏡をかかげ、善はその美点を、悪はその愚かさを示し、時代の様相をあるがままにくっきりと映し出すことを目指しているのだ」
と語った。
幻想再帰のアリュージョニストは異世界転生ものではあるが、その物語は単なる空想活劇ではない。
この物語を支えるのは、徹底したリアリズムだ。
作者の最近氏の該博な知識と、圧倒的な文章力によって描き出されるアリュージョニストの世界を支配するのは、呪術という異界のシステムである。
だが、この呪術を通して明らかになるのは、普遍的な人と社会の営みだ。
この物語で描かれる世界と人間は、そのタイトルの通り私達の現実世界の引喩(アリュージョン)なのである。
シェイクスピアが語ったように、鏡のようにくっきりと読者である私達の時代の様相を映し出す。
この最高の思弁小説をどうぞ御一読あれ。
圧倒的カタルシス。〝神〟が宿るファンタジー小説
- 投稿者: 退会済み [2014年 10月 03日 18時 43分]
管理
『小説家になろう』において最も〝エンタメ〟という概念に特化した作品。
世辞抜きで、商業レベル、否、下手すると大手レーベルの看板小説より面白い。
卓越した筆力で描かれる心情描写。
強烈な魅力を放つキャラクター達。
緻密で、研ぎ澄まされた世界設定。
神業の域に達したストーリー展開。
全てが絶妙に合わさり、極上のエンターテイメントへと昇華されている。
取り敢えず騙されたと思って、二章まで読んでみて欲しい。
確実に小説に対する意識と価値観が崩壊する。
最新話まで追いついた時点で、生活に支障をきたす程の中毒症状に苦しめられるだろう。
この作品は人を侵す麻薬だ。
気付いたら廃人になっていても可笑しくない。
鬼才、最近が放つ超大作、『幻想再帰のアリュージョニスト』
是非、一読あれ。
世辞抜きで、商業レベル、否、下手すると大手レーベルの看板小説より面白い。
卓越した筆力で描かれる心情描写。
強烈な魅力を放つキャラクター達。
緻密で、研ぎ澄まされた世界設定。
神業の域に達したストーリー展開。
全てが絶妙に合わさり、極上のエンターテイメントへと昇華されている。
取り敢えず騙されたと思って、二章まで読んでみて欲しい。
確実に小説に対する意識と価値観が崩壊する。
最新話まで追いついた時点で、生活に支障をきたす程の中毒症状に苦しめられるだろう。
この作品は人を侵す麻薬だ。
気付いたら廃人になっていても可笑しくない。
鬼才、最近が放つ超大作、『幻想再帰のアリュージョニスト』
是非、一読あれ。
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