イチオシレビュー一覧

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読後の後に微熱ではすまない。

「それはわたしとセックスしたいってこと?」

衝撃的な出会いでした。

この「なろう」で出会った作品の中でも、特に異彩を放つ恋愛物。そう思います。

ただ異彩なだけでは当然なく、作中に登場する小物もまた秀逸。

高校生ながら麻雀牌。
人骨で出来た(だろう)サイコロ。
一見すると、とても恋愛のアイテムには思えません。

が、しかし。

綿密に組まれた物語によって、これらは作品になくてはならない物に変化します。

序盤、中盤のしっかりとした下準備から終盤へ繋がる時間軸。

簡単に想う気持ちではなく、高校生ならではの真剣勝負。直向きに想いを向けた結果が、時間と共に薄まるあの感覚。

社会人になった二人の行く末はどうなったのか。

読み終えた時に残るのは、微熱以上の熱量になるのを体感して下さい。

恋ってこんなだったかな。

  • 投稿者: 退会済み   [2014年 07月 27日 17時 00分]
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高校生のころの恋って、こんなだったかなあ。
当時は必死で周りなんで見えてなくて、このお話みたいには見えてなかったし思えなかったけど。

時間が経って高校の頃を思い出してみれば、全然自分とは違うのに。
読むと何故か、ふと懐かしく感じるような。


作中での
『温かみ』について語られ
「あの時じゃないとダメだったの」
「そこは攻めだろう!」
のくだりが印象的でした。その時にしかできないことというのは、あるのだと、後から気付く事が多い中、それができるというのは、なんて素晴らしいのかと。
また、6年後の人の死とそこから繋がっていく未来とその思いをみて、素敵だと。


恋するってこんなだったかな。
切ないような
甘いような
優しくてあたたかい
そんな、気持ちをゆったりと揺さぶられるお話でした。
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