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ジャンヌ・ダルクの心境を描いた詩

映画、ジャンヌ・ダルクの心境を描いた詩だが、これは彼女だけではなく、「居るかどうか解からない存在」を崇める者達の心境を描いていると考えても過言ではないだろう。

私は日本で育った為か、絶対神という存在は信仰していない。

ただ世界では絶対神を信仰し、その存在は絶対だ。

だが、ジャンヌ・ダルクはその信じていた者に裏切られ非業の死を遂げている。

映画ではその心境を女優が見事に演じているが、この詩も見事に映画で女優が演じたように描き切っている。

信じていた者に裏切られる程、辛い者は無い。

それが神ともなれば、どれほどの心境かは想像も出来ない。

この作者が果たして神を信じているかは分からないが、これを読む者に神とは何なのか。

真の信仰とはどのような物か、というのも暗に訴えているように思えてならない。

詩を書き上げたこの作者に心より敬意を表すると同時に畏敬の念を抱いてしまう。
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