イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

主人公無双の異世界ファンタジーではなく「おとぎ話」

長期中断したままですが、途中まででも読んで欲しいので書いています。

単に神の力を借り受け継いで無双する主人公が活躍する冒険譚ではなく、異なる世界に戸惑いながら周りの期待に応えようと一所懸命な青年の辿るおとぎ話です。所々で闘う相手も別の神の力の一部を借りています。なぜそういった神が居るのか、その謎を探る旅が続いています。

長編です。なのにテンポ良くストーリーが進む作品ではないです。連続して読むには向いていません。いちいち行動も背景も全部記述しようとしているからでしょう。登場人物も膨大です。何度も何度も繰り返し同じ記述がされます。感想欄を読むと、そんな説明を読むのを嫌って読みとばすことが多いみたいですが。それでますますテンポ悪くなり読みにくくなっていった可能性があります。

このレビューも長いです。この程度なら読めると言う人向けの作品です。

死亡フラグは立ちません

  • 投稿者: 結城藍人   [2014年 11月 29日 18時 52分]
舞踏会中に敵襲の知らせを受け「この戦争が終わったら、踊りの続きをしましょう」と約束しました。
どう思いますか?

死にますよね。死ぬ死ぬ。

大丈夫、この物語では死にません。ただの未来の約束です。

主人公が最強チートだから?

違います。これが「優しい」物語だからです。

もちろん、厳しい現実もあります。奴隷はいます。敵国に利用される戦争捕虜もいます。帰らぬ恋人を嘆く人もいます。利益のために嘘をつき、娘の恋人でも政治や軍事に利用する。そういう世界でもあります。

それでも、なるべく人に優しくしよう、救える人はできるだけ多く救いたい。
据え膳が目の前に何膳あっても、恋人に操を立てて高楊枝。
そういう主人公と、それを暖かく見守る周囲の人たち。

ほのぼの、あったか、時々しんみり。

そんな雰囲気が好きなら、ぜひご覧ください。きっとご満足いただけますよ。

「ファンタジーはもう飽きた」貴方へとお届けしたいファンタジー

  • 投稿者: 神 雪   [2014年 11月 19日 18時 33分]
また異世界? そうです。 チート? その通りです。
まずは、お読みになってみて下さい。

貴方は、精緻な設定に裏付けされた破綻のない世界に、そして、読みやすく引き込まれる様な文章の持つ力に、何より、魅力的で親しみやすい登場人物に、夢中になられる事でしょう。

非日常の裏には必ず日常が存在しています。この物語の中で彼等は悩み、葛藤し、そして愛情と友情を育んでいきます。まさに生きているのです。

丁寧に書かれている彼等の紡ぐ物語を、その世界を、どうぞご堪能下さい。

横文字の名前を覚えられない方も大丈夫です。
設定集という名の緻密なガイドブックが用意されています。

女神アムテリアの世界へようこそ!
真摯な青年、シノブと可愛い従者、アミィが貴方を待っています!

不幸な偶然? 否、彼は招かれるべくして招かれた

  • 投稿者: 退会済み   [2014年 11月 12日 23時 16分]
管理
死ではなく、呼ばれるのではなく。

至高なる存在に連なる者の血を引く彼は、
前向きに異世界へと旅立った。

若干(?)過保護すぎる女神の加護と、
忠犬すぎる従者アミィと共に、主人公である
シノブは歩みを進めていく。

堅実な展開と、緩急の入れ替えが巧みな事で
読ませてくれる話になっているファンタジー物。

章仕立てで、一つ一つの話が丁寧な為に
場面や登場人物が想像しやすい事が特徴的な
作品ですね。

これは時に厳しく、時に優しく、爽やかなシノブが
繰り広げる異世界物語。

とっても優しい女神様! それに便利なアミィのバッグ!

  • 投稿者: 梨香   [2014年 11月 12日 17時 57分]
 主人公のシノブは女神アムテリアに異世界に導かれます。

 この女神様! とっても親切です。
 
 慣れない異世界でシノブが苦労しないように、女神アムテリアの眷族である天狐族のアミィを彼の従者として送り込みます。

 その上、このアミィは半端じゃない忠義者!

 過保護では? と笑ってしまう程の女神様の加護を受け、従者アミィに手助けして貰いながら、シノブは異世界での生を歩み始めます。

 綺麗な女騎士シャルロットと出会い、シノブはこの世界の政治にも関わっていきますが、シリアスな展開の中でも、女神様やアミィが癒やしてくれます。

 便利な袋からは家が出てきたり、アミィは苦労してシノブの為に和食まで料理してくれます。

 このシリアスさと、ほんわか癒やしのバランスがとっても読んでいて心地よいのです。

 それに、シノブは女神様の加護を受けるに相応しい、優しさを持ってます。

↑ページトップへ