イチオシレビュー一覧

どれだけ自分が長く住んでいる街でも、「あれ？こんな道があったんだ！ 」「こんな所に、すっごく雰囲気のいい喫茶店があった！ 」と新たな発見をすることがあります。

ある日、少年は不思議な男性に会い、そして翼を持つ猫の後をついていきます。街の真ん中にある大きな時計塔。街のシンボルであるその時計塔なのに、少年は一度もそこへ行けたことがありませんでした。それでもその猫の後をついていってーー

たくさんの解釈方法がある、どこまでも深く考えさせられる文学作品。幻想的な街の風景と、ミステリアスなストーリー展開。最後まで目が離せません。

温かく、ちょっとドキドキな物語。もしあなたがこの主人公だったら、何を思い、考えるでしょうか。

ひと時の不思議な世界へ、旅立ってみませんか？

　―――平凡な町の隅で黒いローブに身を包んだ男と出会い、少年は非日常を探検する。男が託した翼猫とともに少年がやってきたのは、町の中心にある時計台だった。
　けれども、少年はその時計台に行ったことがない――
　
　翼猫に導かれ時計台に登った少年は、一体何を見つけ出すのでしょうか。結末を考えてみてください。きっとそこには、新しい世界が広がるはずです。