イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く少女が夢みる象牙色の眠り。
- 投稿者: 退会済み [2017年 03月 19日 20時 32分]
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少女とは美しく残酷で気高く理不尽な生き物だと、わたしはつねづね感じている。美しいだけの女の子を、《少女》とは呼ばない。優雅さのなかに、野蛮さをそなえていてこそ、少女、という選ばれた種族にあたえられたその言葉を、王冠としてかかげることができるのだ。
そう、彼女はたしかに選ばれた。太陽によって。そして三日月の悋気をうけた。まるで、神話のなかで神に愛された乙女のように。
少女という生き物は、その澄んだ瞳に世界中のあらゆるものを映して、美しさのなかに秘められた醜さを見抜き、暴露してしまう。だからわたしは、少女に憧れながら、少女が怖い。美しいものしか赦せない彼女たちが。醜さのなかにさえ、美を発見してしまう彼女たちが。醜ささえ、おのれの美に変えてしまう彼女たちが。
これは《少女》という観念が結晶された物語です。
月の光に淡く照らされたような、蠱惑的な掌編。
- 投稿者: 退会済み [2016年 03月 31日 20時 44分]
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月は乙女だといったのは、誰だっただろうか。
白く穢れなく血を知らない、けれどもおのれの美しさを知りすぎている、残酷な乙女。
自らのうつくしさに対する絶対的な自信に満ちて、だから満月はあんなにも皓々と輝いている。
けれども。
これは「三日月」の物語なのだ。
完全な円の充足のなかで自分自身に満足していた月が、それよりも美しい少女を天のうえから見つけてしまった。
まるで女神が人間の女に美貌で敗北してしまったような屈辱。充ちていたものが、欠けてゆく。
少女のうつくしさは一瞬のもの。月の美しさは永遠のもの。
だが一瞬が永遠に勝利することもあるのだ。
この陶酔的な文章と蠱惑的な物語は、いまではないいつか、ここではないどこかへ誘ってくれる。そしてそれこそ、読書をする者にとって、最大限の快楽だと、わたしは思う。素敵なこの掌編を、ぜひご堪能ください。
白く穢れなく血を知らない、けれどもおのれの美しさを知りすぎている、残酷な乙女。
自らのうつくしさに対する絶対的な自信に満ちて、だから満月はあんなにも皓々と輝いている。
けれども。
これは「三日月」の物語なのだ。
完全な円の充足のなかで自分自身に満足していた月が、それよりも美しい少女を天のうえから見つけてしまった。
まるで女神が人間の女に美貌で敗北してしまったような屈辱。充ちていたものが、欠けてゆく。
少女のうつくしさは一瞬のもの。月の美しさは永遠のもの。
だが一瞬が永遠に勝利することもあるのだ。
この陶酔的な文章と蠱惑的な物語は、いまではないいつか、ここではないどこかへ誘ってくれる。そしてそれこそ、読書をする者にとって、最大限の快楽だと、わたしは思う。素敵なこの掌編を、ぜひご堪能ください。
女性が嫉妬するとね。
- 投稿者: 退会済み [2014年 07月 31日 22時 12分]
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いやー、今夜は月が綺麗ですね。月光がスポットライトのように外を照らしています。
おや、そんな中にひとりの少女がいるではありませんか。
おぉ、なんと綺麗な少女でしょう。
月光に照らされて白い肌は蒼く輝き、さな胸の膨らみが彼女が蕾であることを教えてくれるよう。
おぉ、おぉ、月光に輝く目の、なんと幼く妖しげなことか。これでは、さすがの月も嫉妬するというものです。
さぁさぁ、そんな不思議な世界がこの小説には広がっております。ページを捲ってご覧下さい。
おや、そんな中にひとりの少女がいるではありませんか。
おぉ、なんと綺麗な少女でしょう。
月光に照らされて白い肌は蒼く輝き、さな胸の膨らみが彼女が蕾であることを教えてくれるよう。
おぉ、おぉ、月光に輝く目の、なんと幼く妖しげなことか。これでは、さすがの月も嫉妬するというものです。
さぁさぁ、そんな不思議な世界がこの小説には広がっております。ページを捲ってご覧下さい。
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