なにもかえない

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限りなく接近しつつある未来

投稿者: 犬井作 [2016年 06月 29日 13時 17分]
SFに描かれる未来の様子はどこか現実離れしていて、実生活と結びつけることが難しいことが多い。
しかしこの「なにもかえない」で描かれる未来は、まさに接近しつつある未来だ。
自身の生活を振り返ってほしい。食事や本、DVDを買うとき、あなたはどこで購入している?
友達や家族の生活も見てほしい。通信販売の匂いがあなたに迫っていないだろうか。
その匂いがあなたの生活を覆ったとき、いかな未来が待ち受けているか?
その目で確かめていただきたい。
知らなければ、人はなにもかえないのだから。

通販が怖くなる……

投稿者: ナマケモノ [2014年 09月 24日 00時 07分]
 普段から、便利と使っている通販が少し怖くなるお話でした。キャラのわかりやすさと軽さが読みやすさにもつながっているのですが、逆にそれのせいで本作が怖く思える。
 読み終わって、よくアイディアを思いついたなの一言。現実の経済活動は本作のように単純ではないと思いますが、もしかしたらと考えさせられる作品でした。

近未来のひとつの姿を見た

投稿者: 馬矢ン船長 [2014年 08月 06日 00時 56分]
便利さの行き着く先に何が待っているのか、あまり考えない。考えたとしても、やはり一度慣れた便利さには変えられない。
完成されたシステム、そこからこぼれ落ちたものを散らかしながら世界は回る。
この物語の街の風景を思い浮かべるならば、それはもはやホラーだろう。
フィクションでは済まない薄ら寒さを感じつつ最後まで読み終えたなら、タイトルをもう一度見て欲しい。
心臓がギクリと気まずい音を立てる、そんな一作。
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