イチオシレビュー一覧

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めちゃくちゃ面白いです。先が気になる!

  • 投稿者: かっきー   [2017年 08月 24日 13時 54分]
一度読み始めると止まりません。
1ページの分量が多いのも魅力で、更新ペースも安定していて安心です。
登場人物それぞれの行動や心の動きが、丁寧に、しかしダラダラとならず書かれていて、主人公やその仲間達のピンチは勿論、時には敵が死ぬシーンでも泣きそうになります。
周りに愛される主人公を表現するのがとても巧みで、どんどん主人公が好きになります。ヒロインとの暮らしも見ていて応援したくなります。
戦記としても、勝つか負けるかドキドキするシーンがあり、ページをめくる手が止まりません。
主人公真が、巧みな策で相手を翻弄するのは、毎回スカッとします。
物語の中の世界の動きは、たくさんの思惑が絡み合っているのですが、不思議と読んでいてこんがらがる事もありません。

この物語の素晴らしさ、面白さを自分では表現出来ないので、是非読んで見てください。

前日譚から読むのがおすすめです。3ページだけなので是非。

読むなら、前日譚である覇王の番犬から読んではどうだろう。ただし、危ない小説。

  • 投稿者: 冠梨惟人   [2016年 10月 05日 20時 12分]
文章技術を如何なく発揮した長い会話。匂わすような心憎い読み心地にする断定を避けた想像の余地を残す描写に、嫌でも心が揺さぶられて止まらない、次が次がと、次々に心が恣に先を欲し、いつの間にか物語の世界で息をしていく。


私利私欲で玉座を狙う者達の中にあり、身分が低いからこそ、よく見える目をした者とその者に期待を高めながら付き従う者達の覇道への一歩が戴冠式で始まる。

式は激動の動乱を予感させる。大国の王は老い病み、皇子達は我が覇権を狙い権謀を尽くす。

有能さから疎まれる者が、その有能さを必要とされる時、不可能を可能に変えるまだ知らぬ未来が扉を開らく。

疑心暗鬼のない心は素直に先を照らす真なる言葉を引き出す。

真は出会った、自分の真価を認める者達に。悪意が齎した出会いは悪意を齎す者達に火の矢となり、盾裂く剣となり、戰を支える鎧となる。

真が描く物語の行き先は…




必見! 芝居的滑稽活劇!

  • 投稿者: 退会済み   [2014年 10月 26日 18時 38分]
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さて、この中華的戦記を端的に表すととすると・・・

落語ですね!

とはいえコメディ作品ではありません。古風な表現でいて軽妙洒脱、お堅いふりをしてじつは遊び心がそこここに隠れているという、そんな話をして落語と言わせていただいているわけです。芝居噺というのがより適切でしょう。いかにも知的好奇心がくすぐられる読み物でございます。

難点をあげると、やや設定の把握に苦しむものの、文章のリズムが整っているので、あえて立ち止まるようないやらしい読み方をしなければまず気にならないでしょう。ぜひ読んでみるべきであります。

・・・ところで、祭国王・順がいつかは「画像も貼らずにスレ立てとな!?」と言い出すような気がしてなりません。大丈夫なんでしょうか。
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