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▽レビューを書く何度も読みたくなる短編
- 投稿者: 退会済み [2019年 04月 30日 06時 45分]
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基本的に無感動な私が、涙を流してしまいました。
認知症とは、亡くなるより恐ろしい。生きているのに死んでいる。昨今よく聞く話だし、それを題材にした作品も少なくありません。でもこのお話は、背筋に悪寒を感じながら、胸に温かさを感じさせるのです。
短い文章でこれほど感動させる文章力は当然特筆ものなのですが、むしろそれを感じさせないほど、物語に没入させてくれます。
短編というものは、こうであるべきなのかもしれません。
認知症とは、亡くなるより恐ろしい。生きているのに死んでいる。昨今よく聞く話だし、それを題材にした作品も少なくありません。でもこのお話は、背筋に悪寒を感じながら、胸に温かさを感じさせるのです。
短い文章でこれほど感動させる文章力は当然特筆ものなのですが、むしろそれを感じさせないほど、物語に没入させてくれます。
短編というものは、こうであるべきなのかもしれません。
自分がそうなるかもしれないし、自分の両親や祖父母がこうなるかもしれない。
フィクション、ノンフィクション以前に、この物語には確かな現実があって、それをまじまじと感じさせられる。
人の命、記憶、その在り方。その本質とは、なんなのか? 何も分からなくなって、抜け殻になっても、それは存在するのだろうか?
いずれ訪れるこの現実を、あなたはどう考える?
何が正しく、どうすべきなのか。考えなければならない答えのない問いが、この短い物語には込められている。
フィクション、ノンフィクション以前に、この物語には確かな現実があって、それをまじまじと感じさせられる。
人の命、記憶、その在り方。その本質とは、なんなのか? 何も分からなくなって、抜け殻になっても、それは存在するのだろうか?
いずれ訪れるこの現実を、あなたはどう考える?
何が正しく、どうすべきなのか。考えなければならない答えのない問いが、この短い物語には込められている。
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