イチオシレビュー一覧

この作品は狂気で出来ています。
正確には「主人公」の狂気で出来ています。
他のキャラクターにも大なり小なり可笑しいところが有りますが、そういうレベルではありません。
主人公は頭がおかしいです。私は、彼より頭のおかしい人物を、三次元でも二次元でも見たことがありません。
私は主人公の在り方に憧れを抱きました。
主人公の鮮烈な狂気を読んでいると心が震えます。
一生に一度は読んで欲しい作品です。読まなければ人生の損失だと確信しています。

※未完結。この話には続きがあります。作者を逃すな。

　種族がたくさん出てくる。味方も敵もそう。人間は少数派だし、エルフもドワーフもリザードマンも見かけない。ファンタジーなのに。獣人はいる。
　データが多い。種族と組織の設定が王道から大きく外れておらず、あると嬉しいような細かい説明や言い回しが小気味良い。親切なTRPGリプライを読んでる気分。
　主人公が独特。なろうでは変人奇人狂人が多いけど。シンプルに嫌なやつ。でも自分のことを良いやつだと思ってる。普通は逆。自己肯定感がすごい。他人に興味がなさ過ぎる。邪悪。良い意味で。
　文章が丁寧でまめ。分かりやすい。戦闘シーンも勢いがあって派手。漫画やアニメで見てみたい。そう思わせるくらいには想起させてくる。
　ただあれなんよな、地味。目立たない。人を選ぶ。スルメ。焼肉じゃない。漬物。珈琲。一般向けでは絶対無い。友達に勧めるだけ無駄。良い意味で。

これは実際、素晴らしい料理だ。

主人公フィルの怪人・変人・奇人らしさはそれだけでもお腹一杯になってしまい満足できるものだ。

しかし同時に、様々な美酒を楽しむことができるのが最高の魅力であることは言うまでもない。

つまみ食いもあるけれども許せてしまうのはフィルの人柄の素晴らしさによるものだと推測される。

料理が盛り付けられる皿もなかなかに凝っていて、その美しさは思わずため息をつきたくなるほどだ。

一度味わってみると病みつきになる味だ。

一口味わってみてはどうかな?

　禁断症状で死にそうになるが、時折垂れてくる甘露に全身が震えること間違いなしだ。

　1年に1回は更新してくれたら生きていける...

　兎に角面白いからさぁ...読もうぜ！

現在最も書籍化して欲しい作品です。

伏線回収が素晴らしく感動しました。

始め見たとき、よくある奴隷を購入したりする話なのかなと思っていたのですが全然違いました。

この作品の魅力のひとつとして主人公の壊れ具合とヒロイン達の可愛さが上げられます。

ヤンデレ好きにはたまらないキャラが多いです。

今後の展開がとてもワクワクする作品です。

他の方もおっしゃってたことなんですが、登場する女の子を可愛く書く技術が卓越しています。登場する女性がおしなべて魅力的に描写されていて、物語をより豊かにしている点素晴らしいです。もちろんただ女の子がかわいいだけの物語などでは断じてありえません。他のどの登場人物よりも輝いているのがやはり主人公です。軽くサイコパスです。作中最弱な存在であるフィル・ガーデンの生き抜くために真っ直ぐに歪んだ思考回路、突飛な行動、壊れた性格と言動で物語を引っ掻き回しつつ綺麗に組み上げていく様は爽快感を覚えます。そしてなによりストーリー展開が本当におもしろい。のめり込むほどいい映画ほど見たあとに「え、もう終わっちゃったの？」と私は感じるのですが、それに近しいものがあります。丁寧かつテンポよく物語が進行していきかつ期待をいい意味で裏切ってくる展開構成は何度でも読み返すおもしろさです。是非ご一読ください。

　世界最強の魔物使いことSSSランク冒険者フィル・ガーデンは彼の最高の従者（スレイブ）、悪性霊体種(レイス)のアリスと共に挑んだ戦いで敗北。アリスはフィルを助けるため遥か遠い地へと転移させ、そしてフィルは全てを失った…。
　転移した先、無機生命種(マキーナ)がひしめく見慣れぬ地。フィルはへっぽこ悪性霊体種(レイス)のアムと契約し、かの地へと戻るため動き始める。

　『テイマー』と冠しているが一般的なテイマーのイメージとはまるで異なるのがこの作品の面白いところ。

　この作品における魔物、従者（スレイブ）とは大抵は知性を持ち会話が出来る異種族であり、冒険者をやっていたりもする。
　魔物使い（テイマー）は彼らに魔力なりサービスなりを提供して契約するのである。
　
　魔物使いは魔物の育成に執心し、従者（スレイブ）は主人（マスター）の全てを得ようと画策する。
　そんな仄かな狂気と愛憎を孕んだ物語。

よくある魔物使いのテンプレがぶっ飛んでます。本当にありがry

初めての小説を読むとき、あらすじとかタグで何となく内容を確認してますか？この小説に限って言うとある意味正解であり詐欺と言えるかもしれません。それは、小説で主人公と絡む大勢の登場人物も読者と同様に感じているようです。

あぁ何を書いているのか自分でもよくわかりませんが大丈夫、作中でも主人公は周囲を混乱させますが、やがて読者も主人公の繊細で緻密、大胆な「魔物使い」の手腕でヒロイン達のように調教されるでしょう…。

主人公の発っする語彙にニヤリとできる貴方は多分上級者かも？（謎） 個人の趣味嗜好は心の中に秘するのが華です。
これをきっかけに、後戻り出来ない世界へ逝くのも悪くないニヤリ。

絶対の自信と供に挑んだ戦い。
しかし、理不尽なまでの現実に打ちのめされ、全てを失い見知らぬ土地に飛ばされる、、世界最弱にして最高の魔物使いフィル。
そんな彼が、新たな相棒、悪性霊体種の少女・アムを得て、回帰を目指す物語。

否、複雑に絡み合った物語の糸は単純ではなく

覆るはずのなかった戦いの結末。
悪性霊体種の不幸なまでの種族特性。
フィルの魔物使いとしての矜持とポリシー。
それぞれの登場人物が思い描く、絆・想い・信頼の形。

それら絡み合った糸が解けた時――
彼の出した答え。
彼女の望んだもの、そして居場所。

それらが織り成す人間模様は、まさに素晴らしいの一言。
ぜひ一度、この物語に触れてみてください。
きっと『愛を与えることで、人の愛は満たされるのか？』なんて問いに対する答えも見つかるはず。