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この選択は希望か、それとも破滅か?

この作品を読み始めた瞬間、もう後戻りはできない。雪岡研究所の扉を叩いた者たちの運命がどうなるのか、知りたくてたまらなくなる。

改造手術を受けることで超常の力を得られる――そんな都市伝説に惹かれた者たちが集まるこの場所。しかしそこに待っているのは希望だけではない。命を落とすか、何か別の存在へと変えられるか。選択の余地はない。

雪岡純子の存在が、この物語の空気を決定づける。彼女は驚くほど明るく、爽やかに志願者を迎え入れる。その笑顔に安心した瞬間、読者は気づく。これはただの「改造」ではない。彼女の手によって、人は何か別のものへ変えられていくのだ。

選択を迫られる者たちの葛藤がリアルすぎて、読み進めるほどにまるで自分がその場にいるような錯覚に陥る。彼らの決断が正しかったのか、それとも間違いだったのか――それは最後まで読まなければ分からない。

ここまでまだ1章。続きが実に楽しみな物語です。

マッドサイエンティストな彼女が導く世界

  • 投稿者: 留菜マナ   [2019年 11月 03日 19時 51分]
超常の領域の力を得られると噂される雪岡研究所。
だが、力を得る代償として、実験台になる必要があるため、失敗して死んでしまったり、化け物へと変わり果ててしまうこともーー。

章ごとに独立した話になっており、その章ごとにメインとなってくるキャラ達が変わります。
次の章へ、話が続いている場合もあります。

マッドサイエンティストな主人公は、愛らしい少女。
でも、三狂の一人で、常識を超えた存在です。
そんな彼女を中心に、魅力的なキャラが織りなす物語に引き込まれていきます。

はらはらドキドキする楽しさが味わえました

  • 投稿者: 退会済み   [2015年 08月 16日 22時 53分]
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第一章「 裏通りで遊ぼう」のレビューです。文字量が詰まっているのに、コミック漫画を読んでいるような感覚でさくさく読み進めました。惹きつけられる導入部、何かとツボるネーミングセンス(安楽市とかホルマリン漬け大統領とか)、危なっかしい魅力ではらはらさせられる登場人物たち。中でもマッドサイエンティストのマッドさは突き抜けています。悪趣味な殺人ショーの演出などの描写には好き嫌いが出るかもしれませんが、物語全体を彩る悪趣味さがこの作品の持ち味であると思いました。決して善ではないのに魅力的でコミカルなキャラ。退廃的ながら爽快な奇妙な世界観。バトル描写の臨場感も秀逸です。十夜と晃の絆や真との師弟関係など、キャラ同士の人間関係も好きです。純子と真の過去も上手く匂わせていて気になります。総文字数の多さに腰が引けるかもしれませんが、章ごと完結なので、一章だけでも読んでみて欲しいとおすすめします。
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