イチオシレビュー一覧

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音楽が演奏されているような情景

  • 投稿者: 退会済み   [2018年 06月 10日 00時 01分 ()]
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文体は海賊たちの集まる酒場で演奏される音楽のよう。音楽と、演奏されているような文体の対比が美しい。
音楽と文体の二重奏から海賊が描かれている。
男衆のなかに登場する女性の彫刻のような美しさにも非常に目を惹かれます。
海賊をテーマとした音楽と描写が申し分ない!
強欲な海の王、ヘンリー・レイディン船長に全てを委ねるべし!(^ν^)

「海では力ある者が正義だ!」 私掠船長と皇女を中心に描かれるハイクオリティな群像劇

  • 投稿者: 文月 竜牙   [2018年 06月 02日 00時 44分]
 〝悪い奴〟の私掠船(くに)と〝その弟子〟の帝国(ふね)の物語――。

 主人公は合法の海賊、帝国から免状を貰った私掠船の船長。
 神を信じない背信者が、「短く、太く、自由に」生きていく物語だ。ここには一般的な意味の正義はなく、しかし彼らの持つ正義がある。海には法律などなく、強さがルールだ。

 そんな彼らと、帝国の皇女は出会う。
 今まで何不自由ない生活の中で唯一手に入れることの出来なかった〝自由〟を手に入れた彼女は、海賊見習いとしての生活を始める。身分の差がないその生活は、とても幸せなもので――。

 緻密に組み立てられた物語。
 丁寧で、なお大迫力な戦闘。
 個性的で魅力的な〝悪い奴〟と〝その弟子〟と仲間達。

 それはきっと、今までの常識を良い意味で壊してくれるだろう。
 さあ、不自由な現実の陸から、自由な物語の海へと漕ぎ出せ!
 そこには、今までにない宝が必ずある!

 硬派な文章! 読んだら続きが気になる作品!!

 この作品の良いところは硬派な文章ながらとても楽しめるという所である!

 このお話は、海と海賊が主のファンタジー作品として捉えるものであり、皇女ルーネが生き延びる為に海賊の見習いとなって、広大な海原を渡り、生きていくという物。(大分、簡単に略して申し訳ない……)

 この作品のとても良いところは情景描写、戦闘描写は勿論の事、物語の構成や展開に作者の巧さがあって、読んでいる読者もその世界に入り込むことができる文章だからこの作品は凄い。
 なおかつ硬派で、しっかりと書かれている為、飽きが来る事なくとても楽しめる作品だと感じた。 

 
 是非、1度、この作品を読んでみてはいかがだろうか?
 


 
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