イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

切なさと爽やかさに満ちた余韻。

  • 投稿者: 退会済み   [2017年 03月 22日 20時 39分]
管理
「運命」はあらかじめ定められたものなのだろうか。
それならば恋をする相手も決まっているのだろうか。
赤い糸? ほんとうにそんなものがあるの?

「運命」を書き換えたくて、彼女は時間を跳躍する。
手に入れたいものは、たしかにあった。
そのかわりになにを失ってもいいなんて、思っていたわけじゃないけれど。

どうしても手に入れられないものってある。
それを望むあまりに、失わなくていいものまで喪うところだった。
だから幾度も「過去」を繰り返したことは、けっして無駄なことではなかった。
大切なものがなにか、気づくことができたから。

切なくて爽やかな余韻のあとの「番外編・恋花火」の甘酸っぱさに嬉しくなりました。
その後のふたりが「赤い糸」で結ばれていますように。


↑ページトップへ