イチオシレビュー一覧
▽レビューを書く まず、このウロボロスレコードはあまり万人受けはしない作品だ。王道からはだいぶ外れている。主人公のトゥリウス君は仲間と協力して時に衝突し合いながらも目の前の問題を解決していくーーそんなことはない、それどころか死ぬことをひどく恐れているためどんなに自身に忠義を尽くす存在でも洗脳や幾重もの叛乱防止対策をつけ、不利益の予兆があれば即座に殺すようなキャラだ。加えて、自身の最終目標である『不老不死』に到るために罪なき人を虐殺することもある。
だが、それと同時にトゥリウスが『不老不死』を目指す理由は納得でき、そして何より徹頭徹尾目指す目的地『不老不死』からぶれることがない。それは幼少の頃から一緒にいた幼なじみのメイドを自身も危険に巻き込まれるかもしれないとなれば切っていることからもわかるだろう。このブレなささが大きな魅力の一つであると思う。
拙い文で申し訳ない。
是非読んでみては?
だが、それと同時にトゥリウスが『不老不死』を目指す理由は納得でき、そして何より徹頭徹尾目指す目的地『不老不死』からぶれることがない。それは幼少の頃から一緒にいた幼なじみのメイドを自身も危険に巻き込まれるかもしれないとなれば切っていることからもわかるだろう。このブレなささが大きな魅力の一つであると思う。
拙い文で申し訳ない。
是非読んでみては?
タイトルにもある通りこの小説は更新が止まって4年以上経っています。ヒーロー文庫から3巻まで発売されていますが4巻の発売日予定は無く事実上の打ち切り。ですが、感想を見てみてください。最後の更新から4年以上経った現在でも毎月のように別の人によって書き込まれる更新待ってますというコメント。それだけ多くの人の心に残り続ける作品ということです。
内容はもう一度死にたくない主人公が不死を目指すというものです。かなりえげつない手段を使い周りが不幸になっていきますが主人公が止まることはありません。その点は人によって好き嫌いが分かれると思います。しかし、周りの悲惨さは主人公の不死への執着をより印象深くしていると思います。なろうでは珍しいタイプの作品だと思うので同じような作品に飽きてきて違う感じの作品を探してる人には特におすすめです。そして、未完と言っても8章までは完結してます。ただ次が来ないだけです。
内容はもう一度死にたくない主人公が不死を目指すというものです。かなりえげつない手段を使い周りが不幸になっていきますが主人公が止まることはありません。その点は人によって好き嫌いが分かれると思います。しかし、周りの悲惨さは主人公の不死への執着をより印象深くしていると思います。なろうでは珍しいタイプの作品だと思うので同じような作品に飽きてきて違う感じの作品を探してる人には特におすすめです。そして、未完と言っても8章までは完結してます。ただ次が来ないだけです。
主人公の願いはただひとつ。
――死にたくない。
生き物としてはあまりにも人並みなものだが、それに傾ける思いは尋常ではない。それこそ、何もかもを犠牲にしてでも叶えようと足掻く。その様は狂気ですらある。そこからついた渾名は「人喰い蛇」、「奴隷殺し」、「外道」、……と酷いものばかり。
しかし、本作の魅了は正にそこ。
絶対悪の主人公の野望は着実に結実しつつある。
誰も彼を止めることはできない。仮にもし何かが立ちはだかろうものなら、彼は容赦せずぶち壊して突き進む。利己の為に一切合切を捨て去る、その行状はいっそ清々しい。
『ウロボロス・レコード』はそのタイトル通り、人喰い蛇が自らの尾を飲み込んだ、さらに言えばオーブニルが円環の存在になった、記録であると思われる。
果たして、彼は夢の果てに辿り着いた時に何を思うのだろうか。
――死にたくない。
生き物としてはあまりにも人並みなものだが、それに傾ける思いは尋常ではない。それこそ、何もかもを犠牲にしてでも叶えようと足掻く。その様は狂気ですらある。そこからついた渾名は「人喰い蛇」、「奴隷殺し」、「外道」、……と酷いものばかり。
しかし、本作の魅了は正にそこ。
絶対悪の主人公の野望は着実に結実しつつある。
誰も彼を止めることはできない。仮にもし何かが立ちはだかろうものなら、彼は容赦せずぶち壊して突き進む。利己の為に一切合切を捨て去る、その行状はいっそ清々しい。
『ウロボロス・レコード』はそのタイトル通り、人喰い蛇が自らの尾を飲み込んだ、さらに言えばオーブニルが円環の存在になった、記録であると思われる。
果たして、彼は夢の果てに辿り着いた時に何を思うのだろうか。
異世界に転生してしまった彼が願ったのは唯一つ。
『死にたくない』。
前世の死の記憶が、印象が、彼に根強く焼き付いてしまった。
なぜか転生したものの、また生まれ変われる保証などない。
故に錬金術に手を出して、可能な限り死を遠ざけようとした。
目的に至るためならば手段を選ばなず、実験を重ねていく、どこまでもダークなファンタジー。
『死にたくない』。
前世の死の記憶が、印象が、彼に根強く焼き付いてしまった。
なぜか転生したものの、また生まれ変われる保証などない。
故に錬金術に手を出して、可能な限り死を遠ざけようとした。
目的に至るためならば手段を選ばなず、実験を重ねていく、どこまでもダークなファンタジー。
未だに続きを待っている小説。
書籍も買った。
よくある、奴隷を購入して甘やかすとかハーレム作るとかそんな生易しい主人公ではない。
奴隷を、購入して、使用する。
研究の為に、使用する。
研究が進んだら、奴隷を購入して、改造し、利用する。
本当にモノとして、奴隷を使い捨てにする。
それに対して外圧があったりするけれど、主人公は不老不死という信念をもち、外圧を跳ね返す。
外圧を跳ね返すのも、知恵を駆使して、跳ね返す。
国にとって癌である主人公のヤバさに気がついて排除しようとするのはごく少数。
その外圧をどう、跳ね返すのか。
どう、物語が展開していくのか。
とても、楽しい。
書籍も買った。
よくある、奴隷を購入して甘やかすとかハーレム作るとかそんな生易しい主人公ではない。
奴隷を、購入して、使用する。
研究の為に、使用する。
研究が進んだら、奴隷を購入して、改造し、利用する。
本当にモノとして、奴隷を使い捨てにする。
それに対して外圧があったりするけれど、主人公は不老不死という信念をもち、外圧を跳ね返す。
外圧を跳ね返すのも、知恵を駆使して、跳ね返す。
国にとって癌である主人公のヤバさに気がついて排除しようとするのはごく少数。
その外圧をどう、跳ね返すのか。
どう、物語が展開していくのか。
とても、楽しい。
この物語のテーマ自体はとてもわかりやすいものです
『死にたくない』
誰でも死にたいとは思いませんよね
現代日本から転生した主人公は死んだ時の自分の存在が
毛糸玉を解くように失われていく恐怖を再び味わうことへの忌避から自分以外の全てを躊躇いなく踏みにじります
洗脳、改造、謀略、そして錬金術を駆使して不老不死を追究します
ただ暗いだけの物語ではなく主人公が『作品』を完成させた時の高揚感、期待感
強者同士の戦い、キャラクターの丁寧な掘り下げ、政争、『作品』による圧勝など、とても読んでいて楽しく、好きになれるフックの多い小説です
是非ご一読を!
『死にたくない』
誰でも死にたいとは思いませんよね
現代日本から転生した主人公は死んだ時の自分の存在が
毛糸玉を解くように失われていく恐怖を再び味わうことへの忌避から自分以外の全てを躊躇いなく踏みにじります
洗脳、改造、謀略、そして錬金術を駆使して不老不死を追究します
ただ暗いだけの物語ではなく主人公が『作品』を完成させた時の高揚感、期待感
強者同士の戦い、キャラクターの丁寧な掘り下げ、政争、『作品』による圧勝など、とても読んでいて楽しく、好きになれるフックの多い小説です
是非ご一読を!
本物の小説、本物の作家
- 投稿者: 退会済み [2016年 05月 25日 07時 23分]
管理
ラノベがどうだと言うのはよしておきましょう。ただ、ラノベとそれ以前のジュブナイル小説には、質的に内容的に大きな違いがあるのは確かです。このサイトにはこれだけ多くの散文作品がありながら、ラノベ商品的にではなく、小説的に、十分な品質を示している作品はごく少ない。しかしながら無いわけではない。
「Re:ゼロ」や「レジェンド」、「無職転生」はテンプレがどうであれ、小説的な高みに達している作品ですし、そういうものを読みたい、消費してゆく商品ではなく、感動する小説を読みたいという読み手もきっと多いでしょう。
この作品は、好き嫌いはあるかもしれません。しかし純粋に作品の完成度として見た場合、百作以上これまで読んで来た中で、ベスト10を選べと言われれば必ず入ってくる作品です。ベスト5を選べと言われても入るでしょうし、あるいはベスト3を選べと言われても入るかも知れません。
「Re:ゼロ」や「レジェンド」、「無職転生」はテンプレがどうであれ、小説的な高みに達している作品ですし、そういうものを読みたい、消費してゆく商品ではなく、感動する小説を読みたいという読み手もきっと多いでしょう。
この作品は、好き嫌いはあるかもしれません。しかし純粋に作品の完成度として見た場合、百作以上これまで読んで来た中で、ベスト10を選べと言われれば必ず入ってくる作品です。ベスト5を選べと言われても入るでしょうし、あるいはベスト3を選べと言われても入るかも知れません。
不老不死に憧れたことのある人は多いのではないでしょうか。(例えば現代でもGoogleが真面目に研究しています)
そんな望みを、人体実験にすら手を染め実行に移し、障害をなぎ倒しながら進んでいくのが本作の主人公です。目指すのは不老不死だけで、美人なメイドがいてもハーレムはおろか浮ついた話一つもありません。
周りを蹴散らしながら目的へ一直線なその姿勢は見ていて痛快なほどで、本作の大きな魅力です。
主人公を取り巻く個性豊かなキャラクター達や、描写の(少なくともなろうの水準では)群を抜いた丁寧さ、教養の深さ、ネタの挟み方、展開のうまさ等、どこをとってもネット小説とは思えない程の魅力に溢れています。
強いて言うなら、少々胸糞な要素があるので、ダークファンタジーが嫌いな人は苦手かもしれません。
ですが、(私のように)これを読んで初めてダークファンタジーにはまることもあると思うので、是非読んでみて下さい。
そんな望みを、人体実験にすら手を染め実行に移し、障害をなぎ倒しながら進んでいくのが本作の主人公です。目指すのは不老不死だけで、美人なメイドがいてもハーレムはおろか浮ついた話一つもありません。
周りを蹴散らしながら目的へ一直線なその姿勢は見ていて痛快なほどで、本作の大きな魅力です。
主人公を取り巻く個性豊かなキャラクター達や、描写の(少なくともなろうの水準では)群を抜いた丁寧さ、教養の深さ、ネタの挟み方、展開のうまさ等、どこをとってもネット小説とは思えない程の魅力に溢れています。
強いて言うなら、少々胸糞な要素があるので、ダークファンタジーが嫌いな人は苦手かもしれません。
ですが、(私のように)これを読んで初めてダークファンタジーにはまることもあると思うので、是非読んでみて下さい。
異世界で二度目の生を受けたその男は、何よりも二度目の死を恐れた。
不老不死という妄執の域に至る為、下賤と評された術を以って神をも恐れぬ研究に手を出す。
関わる者全てに狂気と破滅を芽吹かせるその道は、壊れていた少女との出会いから始まる――
本作は主人公が自らの狂った目的の為に自分以外の全てを利用するピカレスクロマンである。錬金術による洗脳・調教・肉体改造といった人倫ガン無視の手法や、それに基づいた詐欺まがいの扇動など何でもござれ。
一方、洗脳を単に「イエスマンを増やしたり、思い通りに動かす方法」に留めていないのが実に嫌らしく、実に解っている。主人公に関る過程で人が狂っていく様を見せつけるのが主軸なので当然なのだが。
鬼畜外道の言葉すら生温い人非人っぷりを見せる主人公だが、反感よりもその無邪気さに羨望すら感じてしまう。その胸に抱いた夢が余りにも生き物として根源的で純粋で一途だからだろうか。
不老不死という妄執の域に至る為、下賤と評された術を以って神をも恐れぬ研究に手を出す。
関わる者全てに狂気と破滅を芽吹かせるその道は、壊れていた少女との出会いから始まる――
本作は主人公が自らの狂った目的の為に自分以外の全てを利用するピカレスクロマンである。錬金術による洗脳・調教・肉体改造といった人倫ガン無視の手法や、それに基づいた詐欺まがいの扇動など何でもござれ。
一方、洗脳を単に「イエスマンを増やしたり、思い通りに動かす方法」に留めていないのが実に嫌らしく、実に解っている。主人公に関る過程で人が狂っていく様を見せつけるのが主軸なので当然なのだが。
鬼畜外道の言葉すら生温い人非人っぷりを見せる主人公だが、反感よりもその無邪気さに羨望すら感じてしまう。その胸に抱いた夢が余りにも生き物として根源的で純粋で一途だからだろうか。
主人公自体が、、、死への恐怖の塊。
回りくどい領主の仕事をしても。貴族とやり合っても。残酷な実験をしても。優しそうに体面を取り繕っても。
ずっと彼は、恐れ続けているのだ―――――死を。
そして、その恐れが消えても――――
<これは常に何かを蹂躙しなければ生きてはいけない、化け物なのだ。金も、名誉も、力も、知識も、愛も、夢も、希望も、この世のありとあらゆる全てにおいて満たされても、なお何かを犠牲にせずには生きられない、真性の屑。
―――きっと、この名言の通りだろう。
主人公の魔性の悪、、楽しまれては?
回りくどい領主の仕事をしても。貴族とやり合っても。残酷な実験をしても。優しそうに体面を取り繕っても。
ずっと彼は、恐れ続けているのだ―――――死を。
そして、その恐れが消えても――――
<これは常に何かを蹂躙しなければ生きてはいけない、化け物なのだ。金も、名誉も、力も、知識も、愛も、夢も、希望も、この世のありとあらゆる全てにおいて満たされても、なお何かを犠牲にせずには生きられない、真性の屑。
―――きっと、この名言の通りだろう。
主人公の魔性の悪、、楽しまれては?
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