イチオシレビュー一覧

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小説家になろう深海世界――。ここには私を含め、沢山のお魚さんたちが棲んでいます。【作中引用】

 「怒らないでください」と作者様は冒頭で丁寧に注意を呼びかけてきますが、特に怒るところはありませんでした。

 ジャンルはエッセイとなっていますが、きちんとした物語形式で、最後は感動する幕引きも施されています。

 「番付がすべての『相撲の縦社会』のような世界」等と作者が表現するコメディータッチの冒頭だけでも一読の価値があると思います。

 主に不正を題材にしていますが、主張する内容は『真面目に描き続ける』方に対するエールです。『地道に頑張れよ!』みたいな正道的な道を指し示してくれます。

 私も、ついつい少ないと思ってしまいがちなPVやポイントの有難さを教えて頂きました。

 例え作者様の不正に対しての主張の是非を置いておいたとしても、それ以外の部分でさえ十二分に読む価値のある内容だと私は思います。

 サクッと読める【13,560文字】ですので、是非お読み頂けると嬉しく存じます☆彡

ポイントはモチベを保つ薬。しかし薬も過ぎれば…

数字の力とは恐ろしいものです。
書く側になって初めてわかったのですが、自分の作品が面白いのかどうかを客観的に判断できる分かりやすい指標が、なろうのポイント制度でした。
数字を見てしまうと、ついつい人と比べてしまうものです。他と比べてこんな情けないポイントしか稼げない私には才能が無いので、潔く筆を折るべきではないかと、どうしても考えてしまうこともあります。

しかし、このエッセイを読んで考えを改めました。

書き手ならば、この話を恐れなくてはなりません。「自分は不正に手を出さないから関係ない」ではないのです。これは不正を弾劾する話ではありません。
書き手は高い評価を貰えないことよりも、実力に見合わない高い評価をされてしまうことを真に恐れなくてはならないのです。

感想欄もまた独特の面白さがあります。他の作者の方々は敵や競合他社でもなく、広い意味での仲間なのだと、そう思えるようになります。

なろう作家なら読むべき作品

  • 投稿者: 退会済み   [2017年 05月 20日 10時 48分]
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あなたが作品を書き始めたきっかけは何ですか?

人によって答えは様々だと思います。

書籍化がしたいからとか楽しみながら書きたいとか。

でも書いていく途中でどうしてもポイントを求めてしまう。そんな人も多いはずです。

この作品はポイントを追い求めてしまった人を主人公として、辛い境遇のあまり堕ちていき最終的には作品を書く上で本当に大切な事に気づいていく物語です。


〝ポイントを追い求める〟

作品を書いている人ならば誰しもが当たる壁だと思います。この作品はそんな壁を超えていく手助けになります。

わかりやすく噛み砕いた説明も魅力的です。



なろう作家には是非ともオススメしたいような心に響く大作でした。

この誘惑に抗えるか?

  • 投稿者: 蚊おる   [2017年 05月 16日 17時 06分]
なろう作家の皆さんに一度は読んでほしいエッセイです。

ポイントが欲しい、ブクマが欲しい、いつも苦しんでいた『魔王』のお話。

正直、なろう作家さんの90%以上の方は心のどこかに『魔王』が潜んでいるはずです。
誰しもが『自分の作品を読んでほしい』という欲があるはずです・・・無いならネットで投稿するはずが無いですよね?

そんな欲に負けてしまった『魔王』の悲しい物語。
思うように評価が伸びないとお悩み方は、ぜひこの作品を読んで充電してください。

「なろう病」の特効薬が開発されました

  • 投稿者: キヨシ   [2016年 11月 21日 14時 43分]
初期症状はアニメ化・書籍化された作品をきっかけとして
「読み専」という症状が出ることがあります。
進行すると「何か書きたい」という症状が出てきます。
いずれも楽しい事なので問題はありません。

ただ問題となる末期症状は・・・・・・というお話です。

実に怖い。

この「小説家になろう」というサイトを
末期症状になって楽しみではなくなってしまう前に
一種の特効薬や予防接種と思って読んでおいた方が
いいかもしれません。

用法・用量は正しくお読みになって下さい。

すべてのなろう作家へ

  • 投稿者: 浦切三語   [2015年 04月 15日 00時 30分]
本作は、エッセイの皮を被った"物語"である。
ささやかな勇気と希望を与えてくれる道標のような作品だ。

この作品では、『魔王』という名の一人のなろう作家が、複垢による水増しにより日刊ランキングのトップに躍り出てからの、仮初の栄光、挫折、後悔、そして再起までが描かれている。
なろう界隈を大海に例え、登場人物の多くを魚になぞらえている辺りに、作者の個性とセンスの良さを感じさせる。
特に、龍へ至る前の稚魚が評価やポイントを貰えずとも、せっせと小説を描き続ける姿勢には、思わず目頭が熱くなった。

本作は、水増しの恐ろしさに警鐘を鳴らすのと同時、直向きに小説を描き続ける事の意義や大切さを問うた、応援歌なのだ。









道を踏み外さないように

  • 投稿者: 結城 慎   [2015年 03月 21日 02時 19分]
底辺、マイナーと言われる範囲で括られた作者様方には是非一度読んでいただきたい。


よく言われる「なろうにおけるポイント制の弊害」が物語として見事に描かれています。



作者としては痛いほどよく分かる感情。

感想が欲しい
ポイントが欲しい
評価して欲しい

それに固執してしまった「魔王」と呼ばれる主人公の様は、きっとアナタの反面教師となるでしょう。
「魔王」を通じて得た自戒は、作者であるアナタの初心を思い起こさせ、そしてアナタの「なろう作家」としての今後の大きな一助となる。そんな作品です。


もう一度いいます。

なろうで作品を描かれている方は、是非一読をお勧めします。
アナタが自ら手がけた、アナタの愛する作品と、これからも共に歩むためにも。
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