イチオシレビュー一覧

なろうで戦記というと、どうもやたらミリタリー知識、とくに第二次世界大戦時代のそれをひけらかすようなものが多くてこまるがそういったものとは一線を画する良作。
とはいえよくもわるくもラノベ的と前述したように、この作品には本格的な軍略の類はでてこない。
が、烙印の紋章のようなハードさも、林トモアキ作品のような意外性もなく、ごく一般的なラノベ程度の読み心地。従ってこの作品は「軍隊とか戦略には興味ないけど主人公が特殊能力とか魔力で無双する作品には飽きたなあ」という方にオススメしたい作品である。

ただ今のところ(38話時点)知力無双しているとは到底思えないので、個人的には今後の展開に期待したい。
読者をアッと唸らせられるような意表をつく展開や鮮やかな仕掛けを仕込めれば書籍化も夢ではないと思わせる、そんな間口の広さがある作品だ。

知り合いに薦められて、読み始めた作品でしたが、読み始めたらほとんど一気に読まされた面白い話でした。　意外な拾い物でした。最近では、異能力がらみの話に高い評価がつくようですが。この作品のように、常識内の能力で、文字通り知恵で事をなしていくという話でも面白い話ができる作者がいるのには。以前、小説を書こうとして、設定やキャラを決めたあと、話を展開しようとして、どうしても私の思う方向にストーリーが進まないので挫折したものとして尊敬します。もちろん異能力者ものは魔法も含めて大好物ですが。この作者の次のより高みを目指した作品を期待しています。