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傑作の予感。ありふれたVRMMOものでは断じてない。

  • 投稿者: msv   [2015年 05月 20日 19時 17分]
 プロローグ相当の第1話が終わり、第2話が始まったばかり、というタイミングは、レビューするには早計かもしれない。
 だがそれでも私はレビューを書く、いや、書かねばならない。そう思わせるだけの何かがこの小説にはある。

 それは確かな技量を持って書かれた、自然と読者に手に汗握らせる熱量を持った文章であり、ただの知識のひけらかしではないリアリティであり、チームを組んだ3人の主人公達が持つ、三者三様の魅力である。

 もしあらすじを読んで、ああまたVRMMOものか、と思ったなら、まずその先入観を捨て、第1話を読むべきだ。書割りでないキャラクター、「ゲームに近似した世界」の意味、“元はただの一般人であったプレイヤーが魔物を相手に命をかけた闘争を行うとはどういうことなのか”。
 断言しよう、この小説はありふれた小説ではない。これから先に期待できる、傑作の予感を秘めている。読むべし。
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