イチオシレビュー一覧
▽レビューを書くお引越し済みなのでそちらを読んで差し上げて下さい。
クラス転移というテンプレートから始まるこの主人公の物語は、ダークファンタジーである。
ただ大人な世界観のファンタジーという意味ではない。大前提として世界は滅びかけており、空から灰が降り、灰から悍ましい不死の化け物が湧き、主人公はなにか特別な能力を授かったわけでもなく、地球の知識を生かせる場なんて存在せず、転移してすぐ仲間は死んで、というハードモードどころか勝手にシナリオが進んでいく無理ゲー世界だ。
放物線の最後の一ミリくらいの世界に放り込まれ、世界救うどころか一日を生き足掻くだけで精一杯。
刻々と灰に埋めつくされていく終焉世界で、無力感、絶望、諦念、ありとあらゆる負の感情が繊細に描かれていく。
濃厚に、端から端まで丁寧に切ってすり潰すがごとく希望が壊れていく過程で、最後にあなたが感じたもの。
それがこの作品の魅力だ。
クラス転移というテンプレートから始まるこの主人公の物語は、ダークファンタジーである。
ただ大人な世界観のファンタジーという意味ではない。大前提として世界は滅びかけており、空から灰が降り、灰から悍ましい不死の化け物が湧き、主人公はなにか特別な能力を授かったわけでもなく、地球の知識を生かせる場なんて存在せず、転移してすぐ仲間は死んで、というハードモードどころか勝手にシナリオが進んでいく無理ゲー世界だ。
放物線の最後の一ミリくらいの世界に放り込まれ、世界救うどころか一日を生き足掻くだけで精一杯。
刻々と灰に埋めつくされていく終焉世界で、無力感、絶望、諦念、ありとあらゆる負の感情が繊細に描かれていく。
濃厚に、端から端まで丁寧に切ってすり潰すがごとく希望が壊れていく過程で、最後にあなたが感じたもの。
それがこの作品の魅力だ。
書いてある通りに救いはない
チートもない(ある事にはあるのかもしれないけど)
地獄から出た灰のせいで水もない、食べ物もない、クラスメートも仲間もないない尽くし
勿論、希望もない
あるのは死と絶望と正体不明の敵と不死の化物のみ
読み手は主人公と同じくただただ絶望に蝕まれる
提示された解決手段もはるか昔なら解決できたのかもしれない
だが全ては遅すぎた
ラストもあれは救いを来世へと託したとも取れるのか、死ぬ前に見たただの幻か……
彼らに救いがある事を祈る
チートもない(ある事にはあるのかもしれないけど)
地獄から出た灰のせいで水もない、食べ物もない、クラスメートも仲間もないない尽くし
勿論、希望もない
あるのは死と絶望と正体不明の敵と不死の化物のみ
読み手は主人公と同じくただただ絶望に蝕まれる
提示された解決手段もはるか昔なら解決できたのかもしれない
だが全ては遅すぎた
ラストもあれは救いを来世へと託したとも取れるのか、死ぬ前に見たただの幻か……
彼らに救いがある事を祈る
どうやらこの世界は終わるらしい
そんな出だしから始まる「終焉世界」
クラス丸ごと異世界トリップ!主人公は無能力者!と聞いて多くの人が思い浮かべる様なライトな展開はこの作品には存在しない
どこまでも陰鬱で夢とか希望とか青空とか、他にも色んなものが圧倒的に存在しておらず
かわりに死とか絶望とか諦めとかそういったものを惜しげもなく取り込んだ物語
だけど、そんなネガティブな要素だけを詰め込んだ露悪的な作品かと言えば、そうではなく
むしろ読めば読むほど引き込まれていく不思議な魅力が確かにこの作品にはある。
異世界から来て、色々諦めてるのにひどく人間的な主人公から見た破滅への描写だったり
そういったモノがたまらなく面白い、そうこの作品はもう余計な言葉が不要なくらい面白いのだ
生きてるだけで死ぬ世界で死ぬまで生きるデッドエンドファンタジー
人は選ぶけど同時に多くの人に見てもらいたい作品です
そんな出だしから始まる「終焉世界」
クラス丸ごと異世界トリップ!主人公は無能力者!と聞いて多くの人が思い浮かべる様なライトな展開はこの作品には存在しない
どこまでも陰鬱で夢とか希望とか青空とか、他にも色んなものが圧倒的に存在しておらず
かわりに死とか絶望とか諦めとかそういったものを惜しげもなく取り込んだ物語
だけど、そんなネガティブな要素だけを詰め込んだ露悪的な作品かと言えば、そうではなく
むしろ読めば読むほど引き込まれていく不思議な魅力が確かにこの作品にはある。
異世界から来て、色々諦めてるのにひどく人間的な主人公から見た破滅への描写だったり
そういったモノがたまらなく面白い、そうこの作品はもう余計な言葉が不要なくらい面白いのだ
生きてるだけで死ぬ世界で死ぬまで生きるデッドエンドファンタジー
人は選ぶけど同時に多くの人に見てもらいたい作品です
異色中の異色作。ダーク・ファンタジーの真髄を見よ。
- 投稿者: 退会済み [2015年 07月 05日 08時 37分]
管理
あまりにも濃密な破滅の描写にため息すらこぼれ出る。
驚異的な速度で侵攻する、死の灰に蝕まれた異世界。それが、本作の舞台である。
ファンタジーといえは、通常希望の要素を期待するだろう。
だが、本作にはそんな甘えは一切許されない。故に、読者は度肝を抜かれることだろう。
滅亡が間近へ迫るこの世界を救う方法はない。帰る方法も存在しない。
しかも、そんな危険な場所へ主人公は理不尽に放り込まれたにも関わらず、何も出来ないのだ。
恐怖と無力感に打ちのめされるまま、次々と仲間達は死んでゆく。
抵抗をたやすく弄び、勢力図を拡大し続ける敵──逃げ場はどこにもない。絶望!絶望絶望の連続劇だ。
しかし、その過程があまりにもリアル故に読者の心を捕えて放さないのは素晴らしいの一言に尽きる。
物語内の随所で見受けられる、斬新な小物のアイデアも必見。ダーク・ファンタジーの力作を存分に味わって欲しい。
驚異的な速度で侵攻する、死の灰に蝕まれた異世界。それが、本作の舞台である。
ファンタジーといえは、通常希望の要素を期待するだろう。
だが、本作にはそんな甘えは一切許されない。故に、読者は度肝を抜かれることだろう。
滅亡が間近へ迫るこの世界を救う方法はない。帰る方法も存在しない。
しかも、そんな危険な場所へ主人公は理不尽に放り込まれたにも関わらず、何も出来ないのだ。
恐怖と無力感に打ちのめされるまま、次々と仲間達は死んでゆく。
抵抗をたやすく弄び、勢力図を拡大し続ける敵──逃げ場はどこにもない。絶望!絶望絶望の連続劇だ。
しかし、その過程があまりにもリアル故に読者の心を捕えて放さないのは素晴らしいの一言に尽きる。
物語内の随所で見受けられる、斬新な小物のアイデアも必見。ダーク・ファンタジーの力作を存分に味わって欲しい。
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