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良質のミリタリー・ロボ・アクション

 この作者、分かってる!

 小説を読んでいて、そう思うことは少ないでしょう。
 この小説には、ロボ好きをそんな気持ちにさせてくれる『たまらなさ』が詰まっています。

 戦場で意識を回復した主人公が、いきなり放り込まれる危機的状況。

 そんなシチュエーションを切り抜ける為の行動を描くのは、SFに深く親しんだ人でなくとも分かりやすい、丁寧な迫力のある作者の筆致です。

 さらに物語が進んでいくと、仲間との出会いやセリフの応酬など「こーゆーのを求めてた!」と言いたくなる要素が詰め込まれ、夢中にさせてくれます。

 SFを描く上で難しいのは、その非現実的な世界をいかに納得のいく世界として描けるか。
そしていかに『読者に勉強をさせずに』その世界に引き込めるか、という点です。

 この作品は、それを見事になし得ています。

 一度、ご自身の目でご覧ください。

 最高の物語が、そこにあります。
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