イチオシレビュー一覧

現在よりも未来の話、今、我々が東京と呼んでいる都市は幻影都市と呼ばれていた。ほかの世界とは何もかもが違う世界。
この作品を読んだらまるで自分がそこに吸い込まれるかのように惹き込まれます。
退屈な日常に飽き飽きしている人、スリルを求めている人、ぜひこの小説、アナザポリス-怪力乱神幻瞑録-を必読してみてください！
きっと虜になるはずです！

この作品をなんと表現すればいいのか、私は的確に表現する言葉を持たない。ホラーでもなく、バトルでもなく、サイバーパンクでもない。ただ一言で言い表すには難しい。なるほど、これが幻幽都市という世界なのだ。

作中にもあるように、この幻幽都市は外界とは全く違う世界である。地続きの筈なのに全てが異なる世界。

これはただ一人の物語ではなく、多くが語ることで表れる幻幽都市の物語である。

幻幽都市、それは東京都と呼ばれており、日本の首都であった政治経済の中心やこの国のトップというべき大都会でありました。
もし、この様なホラーの大都市が出現したらあなたはどうしますか？
小説の世界に足を踏み入れる事が出来た時、幻幽都市に行ってみたらどうでしょうか？
天災を機会に荒れてしまい、オカルトギミックが蔓延る大都会のすべてを知る事ができるかもしれません。
この物語の登場人物達はきっと、あなたに別の世界を見せてくれるかもしれません。

　近未来の日本はどうなるのだろうか？SF小説を読むと日々その疑問が頭をよぎります。

　小説の世界に入れたら……とふと考えてしまうこともしばしば。この作品の世界は特にそうでした。

　天災を機に荒れ果てた都市。人々の様々な思いが交錯し、渦巻いていく。

　各話タイトルを見るとすぐにでも読みたくなりますよ！魅力たっぷりの世界へ足を踏み入れて見てください！

かつて、その地は東京都と呼ばれていた。
日本国の首都にして政治経済の中心。
富と栄光、謀略と陰謀が渦巻く土地だった。

今は、その名で呼ぶ者はいない。
二〇年前の大災害で全てが一変したのだ。
先進技術サイバネティクスと怪呪奇譚オカルティズムに満ちた、現代のソドムとゴモラ。
その名は幻幽都市。

過度に恐れる必要はない。
この土地が持つ、富と栄光、謀略と陰謀という本質は変わらないのだ。
失敗や油断が、即、死を意味するようになっただけ。
人はいずれ死ぬ。
それが、一〇年先か一秒先か。
それだけの違いにすぎない。

さあ、恐れずに営みを続けよう。

あらゆる矛盾を内包する魔都は、今日も人々の運命を弄ぶ。
ある者は復讐を誓い、ある者は肉親の捜索に明け暮れ、またある者は己の栄華のため犯罪に手を染める。

クソったれでイカれた街に生きる者達の群像劇。
それが「アナザポリス-怪力乱神幻瞑録-」である