イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

殺し屋の生き方と死に方の書き分けの上手さ!

  • 投稿者: あやか   [2017年 11月 13日 09時 56分]
 タイトルの読み方がわからない方も多いとは思いますが、死屍柴ヒルイ=しししばヒルイと読みます。
殺し屋の出る小説は多くあれど、この作品はキャラクターの強さに関しては、一歩抜きに出ていると思います。このキャラ強さの理由は、主人公を明かさない(もしかしたら決めていないのかな?)にあると言えます。章ごとに各キャラ視点で話を進めているので、すべてのキャラクターが主役のように感じさせてくれる作品です。
 読み進めながら自分の好きなキャラクターが生まれ、そして死んでいきます。この作品ではキャラクターが死にます。好きなキャラクターも死にます。主役っぽく描かれていたキャラクターも死にます。恐ろしくキャラクターが死にます。
 キャラの伏線や、繋がりは読んでいて引き込まれる作品です。好きなキャラクターを見つけ感情移入しながら読んでいくと、引き込まれること必須の作品ですので、ぜひ皆さんも読んでみてください!

キャラを切り捨てる思い切りの良さ!

  • 投稿者: UMA   [2015年 07月 03日 15時 00分]
この作品の特徴は、なんといっても登場人物のキャラクターですねっ。メインキャラクターが十一人いるんですが、一章ごとに主役になるキャラクターが変わるので一章一章楽しめます。
最初の三章でだいたい好きなキャラが固まってきて、そのキャラが主役の章が来るとキターって感じになっちゃいますね。登場キャラはみんな灰汁が強く読んでいて好きになっていきますが、どのキャラも不幸です。各々目的や悲惨な過去があって、頑張れ、勝ち上がってくれって感じになりますが・・・そんなキャラたちがどんどん死んでいきます!
えっ、この子死ぬの?って感じで唖然とする事もしばしばです。
結末が近づいているようですが、私の好きなキャラも死ぬんじゃないかとハラハラですねっ。
殺し屋や殺人鬼が出る作品が好きな私としては、各キャラクターの所属の組織設定等にも惹かれますね。ちょいグロが大丈夫な方はにはぜひ読んでもらいたい作品ですっ!
↑ページトップへ