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カラッと乾いた悪魔の復讐劇

  • 投稿者: 清香   [2015年 11月 11日 19時 30分]
復讐劇は普通、ドロドロした感情的なものが多いです。
大抵の主人公は激しく怒り、嘆き、憎み、孤独で心は鉛のように重い。

ところがこの話の主人公はドロドロした部分がない。カラッと軽く乾いています。
怒りはありますが深い恨みというほどでもなく、覚悟もなく気軽に復讐を始めている。
そのくせやってることは極悪で、サクサクと人間たちを罠にはめ、地獄に突き落として殺していきます。
どれだけ虐殺しても、主人公は罪の重さを背負わない薄情さで身軽。

悪魔ですね。

終盤に女神が主人公を悪魔とののしりますがその通りです。
でもそこがこの作品の魅力です。
丁寧に人間的な主人公が描かれる長編復讐劇とは別の痛快さがあります。
あっさりした文章で、感情も重くないので気軽に読めますよ。

この復讐劇は止まらない

異世界に転移した彼のステータスは《勇者のふくろ》
どうやら、一緒に転移して来たもう一人の方が《勇者》(主人公)のようだ……

『って、ちょっと待て!俺は「人間」だ!!』

いきなり異世界に連れてこられたかと思えば、そこで待っていたのは理不尽な仕打ち

『俺に“あんな”ステータスを付けやがった女神のヤロー、絶対に許さない』

これは彼が、素晴らしいまでに美しく組み立てられた世界を壊していく物語





“狂ってる”
この言葉は彼に使われるべきか、世界に使われるべきか……

これも全部女神ってやつのせいなんだ

  • 投稿者: 五行読目   [2015年 07月 01日 01時 08分]
 虐げられる亜人達、腐敗した思想、いわれのない差別、悪意……

 女神によって能力を与えられた勇者の“ふくろ”こと龍司は激怒した。必ず、人類を除かなければならぬと決意した。

 女神に与えられた能力を使いこなし、亜人達と手を取り合い、思想の裏をつき、悪意を積み上げ、人類を駆逐するそんなハートフルストーリー今開幕!!
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