イチオシレビュー一覧

春、高校生になる鹿沼大輔は、魔導士を目指して魔導士育成のための高等学校に入学する。彼のランクはDランク。一般的な魔導士候補生のランクを下回る成績であった。しかし、Dランクはもう一人いた…彼とは違う余りにも、多い魔力量で魔力検査で測れなかったのだ⁉️
彼、鹿沼大輔と公崎悠人の二人と愉快な仲間達の正統派本格的ファンタジー。作者さんは、少々遅筆なので、どうか温かい目で私たちで見守りましょう！

レビュー初心者の私ですが、ぜひ他の方にも知ってもらいたいと思い、筆を手に取りました。

この作品のすごいところは脇役の心情を一人称で、より現実的に書かれている点です。

私も脇役を主人公にした作品を書いていましたが、やはりどうしてもときどきカッコイイシーンを取り入れようとしてしまいます。

それもそのはず。
どうしても見所をつけようとすれば、そうなってしまうのですから。

ですが、この作品はその欲求を抑え、主人公を完全な脇役にすることで、主役に対する羨望と劣等感を見事に書かれています。

王道ファンタジーに飽き始めた方は、ぜひこの作品を知ってもらいたい！

力のない脇役が壁にぶつかり、成長する姿はまさに。
陰に埋もれる王道ファンタジー！