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――この作品こそ、怪談である

  • 投稿者: 退会済み   [2016年 02月 28日 19時 31分]
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木野良孝は怪談である。

この一文から始まる本作、さてはホラーかコメディか。
身構えて読み進めれば進めるほど、その印象はぬらりと翻されていく。

もう一人の怪談「窓辺の人形子」との出会い。
そこから始まるもう一つの物語。
だがそれすらも、ぬらり、ぬらりと掴みどころがない。

――まるで、化かされているかのようだ。
そうして、物語は一つの結末を迎える。
それはあっけなく。さりとて、まるで怪談を聞いた後のような、ほっとした感覚。

この作品は、まさに「怪談」である。
寝付けぬ夜に、一席、如何?
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