イチオシレビュー一覧

異世界転生・転移物は数あれど、他の作品ではあやふやにして明言していない異世界設定や世界観など、どうしてそうなったか、どうしてそうなっているのかが、腑に落ちやすい設定になっていて、読んでいてストレスが溜まりにくい。

ただまぁ、鈍感系ではないし経験はしつつあるのに、主人公のヘタレ具合は二十歳の割に変に尻込みする場面には、男の本能的にどうなの？　としばし思う。

成長チートとはいえ展開のおかげで過剰な火力になりすぎずテンポよく進むので読みやすかったです。
といってもそこは成長チート、主人公が無敗というわけではもちろんありませんが、戦闘そのものより過程を楽しむ人向けかもしれません。

※※以下ネタバレ注意※※

下のレビューにキレイ事を〜、とありましたが
本当に個人的には、ですが最後に妹の行く先が決まった時点で少しだけバッドエンドだったかな……と
世界そのものの結末としてではなく
ミリ個人の未来を考えると少し、いえかなり悲しいです


また、主人公と分かれて行動するキャラが多かったので「あの人はどうしてるのかな？」と思いながら読み続けてました。(展開上仕方ないのですがミリとかマリナとか気になって気になって)
それと下のレビューと似たような意見ですが、嫌悪感まで至るほどの悪役が少ないのでその手のものが苦手な方にもオススメです。

※※ネタバレ注意※※

奴隷、ハーレム、職業レベル制、そして最初上等な奴隷を買うために力をつける展開。
全てにおいてテンプレというか、他作品との類似点が多く、決してオリジナリティ溢れる作品とは言えません。

ですがこの作品には「キレイごとをキレイごとで貫き、押し通す力」があります。

あまりストーリーの展開に特筆すべき点はありません。
キャラもデフォルメされた都合のいい性格が多いです。
都合のいい女、都合のいい主人公、都合のいいバカップル、都合のいいおっさん、都合のいいお局……。

ですがこの作品には、強烈な性善説に基づいた好感持てるキャラの織りなす爽快感があります

既に使い古された展開は頭に入りやすく、魅力的なキャラを容易に説明して頭に馴染ませます。どいつもこいつもいい奴で、それぞれの素敵な見せ場も用意してくれます。
「世の中悪い奴はそういない」。空想の世界くらいそうあって欲しい。
そんな人にオススメです。

なろう異世界ファンタジーチート系作品ですなぁ。

設定や世界観は既存作品の良い部分を上手く踏襲していて読みやすいですなぁ。
良い意味でわかりやすい伏線があり、いつ伏線を発動させるのだろうと読み手の心を上手くくすぐりますなぁ。

安心して読めるので異世界ファンタジーチート系の初心者の読み手様もとっつきやすく読めます。

一月の夜長にこちらの異世界ファンタジーを読まれてみてはいかがでしょうか。