イチオシレビュー一覧

▽レビューを書く

名作・お抹茶小説、ここにあり!

  • 投稿者: 退会済み   [2017年 02月 06日 22時 10分]
管理
きちんと成長する主人公が好きな方!
かわいい女の子が好きな方!
明るいおじさんが好きな方!
癒しを求める犬好きの方!
そしてちょーとだけでも、本当にちょーっとだけでも
「茶道」に興味のあるそこのあなた。
むしろ、べつに茶道とか興味ないけど……というあなたにも。
全力でおすすめします、『尾道茶寮 夜咄堂』。

茶道の「茶」の字の一画目すら知らないような人でも、
茶道初心者の主人公・千尋と一緒に少しずつ楽しく勉強していくことができます。

読み終わったときには、きっと尾道まで夜咄堂を探しに行きたくなりますよ!

日本に古くからある飲み物の代表

  • 投稿者: 退会済み   [2016年 06月 01日 18時 21分]
管理
茶道とは、何なのか?
高校によっては、その部活があると思います。けれど、全員が茶道部に入る訳ではありません。
茶道は好き嫌いが別れたりして、その道に興味がなければ全く相手にされないのも事実。
けれどこのお話は、少しずつそれを解消していくのだと思います。
茶道とはどんなのか。
日本の文化の一つであり、それが今でも根付いているところもあります。
ゆっくりとその道を教えてくれるこの小説は、何故か京都に行きたくなってしまいます。

それだけこのお話が、しっかりと書かれているのでしょう。

抹茶好きには、たまらない逸品でもあります。

茶道に興味のない人にもオススメです

転生、異世界物ではなく、現代の広島の尾道が舞台の茶道、付喪神という一風変わった話です。

最初は茶道に興味のない人に最初はちょっと読みづらいかもしれませんが、読み進めていくと茶道初心者の主人公と共に少しづつ茶道のことが分かってくる気がします。
夜咄堂の経営、付喪神との掛け合い、お客さんへの対応で主人公が心境の変化、成長していく様が味わえます。

読み終わった後は一服点ててもらったようなスッキリした気持ちになれますよ!
主人公の方言や尾道の描写から作者の地元愛を感じる作品です。

この作品で少し一服していきませんか?

  • 投稿者: 投文   [2016年 04月 30日 08時 09分]
「自分が茶道と関わった経験」は十年ほど前に一度だけしかありません。東京の某駅前で高校生が野点をしているところにふらりと立ち寄ってみた、ただそれだけの経験です。あの時出されたお菓子の名前もお抹茶の味も、今では忘却の彼方にあります。

この作品はその程度の経験しかない自分に対しても平等に茶室の雰囲気、主人公がお点前を披露している様子、茶器の質感に至るまでありありと感じさせてくれます。人によって「なんでそんなところに……」と感じそうですが特に登場する茶器の描写にはいたく感動しました。

他にも作品中の主人公と人々の温かい交流は見どころです。時には「夜咄堂」の常連さんと、時には「夜咄堂」を離れて初めて出逢う人と、どれもこれも現代で失われつつある暖かいものでした。付喪神との掛け合いも心暖かくなりますが、そちらの交流も目が離せません。

現代社会に少し疲れたあなた。
ここいらで一つ、一服しませんか?

一見さんでも気楽 茶道の堅苦しさを感じさせない、気軽でほっとする日常作品

  • 投稿者: 連開花   [2016年 04月 02日 10時 07分]
茶道と聞くと、堅苦しい茶会のイメージが誰しもあるかと思います。
そう言った堅苦しさを演出しつつも、タイトル通りお手軽あっさりめに茶道を噛み砕いているのがこの作品。

本筋は茶道具に宿る付喪神と主人公千尋の交流を主軸にした落ち着いた日常ストーリー。店じまい寸前とも言える夜咄堂の経営を交えながら時に茶道について・茶道具達について語り、必要とあらば道具の良さをきめ細やかに表現する。
それでも基本は、くどくない程度に優しく茶道について語られるので茶道を全く知らずとも興味を持って読み込めて安心。

ストーリーも茶道にマッチした落ち着いた雰囲気が、良い味を出してます。
また、つうと言えばかあ的な会話テンポの面白さもあり、過去読んだ作品で言えば佐々木倫子のHeaven?にその雰囲気の近さを感じます。

是非、転生作品が持て囃される昨今に置いてはあまり見かけない茶道という切り口のこの作品。オススメです。
↑ページトップへ