イチオシレビュー一覧

　この発想かぁ・・・・・・！！
と、最初からガツンとやられた気分です。
さらに読み進めると、

このゲームやりたいです。どこに売ってますか？
すごく個人的に凄く好きそうなゲームの気配がします。

設定もかなり練りこまれていて、ダンジョン側、冒険者側と多角的な視点で物語を描いています。
ダンジョンとダンジョンマスターのやり取りを楽しんでいるといつの間にか読み進めてしまう作品です。

主人公は頑張ってる。うん、頑張ってるよ。頑張れ。

　そこのあなた、ちょっと異世界へ転生してみませんか。え、勇者がいい？　魔王がいい？　残念ですね、あなたの転生先は......ダンジョンでーす！

　いや、全くその発想はありませんでした。ダンジョンを舞台に冒険ではなく、何とダンジョンに転生ですからね。えらく不親切なチュートリアルを頼りに、主人公は駆け出しダンジョンとして活動を始めます。

　そう、これは育成ゲームであり、ダンジョン攻略を狙う冒険者との戦いであり、かつ下等ダンジョンからの成り上がりを狙う戦略系SLGとも言える要素を含んでいます。

　ダンジョンマスターはまだまだ幼く、まるで言うことは聞かないし。ひいひい言いながら数を揃えた魔物は、ちょっと強い冒険者にあえなく蹴散らされたりするし。世間の風の冷たさを味わいつつも、それでも「お願いだから言うこと聞いてえー！」と叫びつつ、今日も頑張るのです。